京都大の吉田キャンパス=京都市左京区
 京都大の吉田キャンパス=京都市左京区

 10月1日付で就任する京都大学長の選考を巡り、学内で波紋が広がった。学長を決める会議体が、教職員による意向投票で6人中3位だった立川康人氏を選んだためだ。

 学長選考は、湊長博氏の任期満了に伴い実施され、民間企業の役員ら外部委員が半数を占める選考会議が担った。まず学内の教職員らで構成する「教育研究評議会」に推薦された15人から、6人の1次候補者を絞り込んだ。その後、教職員による意向投票や選考会議による面接を経て6月に決定した。

 だが意向調査で立川氏は299票(得票率約21%)の3位だった。学長選考規定では、意向調査の結果を「勘案」するとしか位置付けられていないが、近年は1位の候補が学長に就任してきた。

 選考会議議長を務めた平野俊夫大阪大元学長は、「国際卓越研究大学」の認定に向けた研究体制強化など「望まれる学長像」を踏まえたと説明。「全会一致での結論だ」と強調した。

 これに対し教職員の労働組合は「教職員の意思を反映したものとは言い難い」と激しく批判。得票数上位の候補者で決選投票を行うべきだと求めた。