【カイロ共同】米ブルームバーグ通信は28日、世界有数の産油国サウジアラビアが紅海沿いにある西部ヤンブー港からの石油輸出を再開したと報じた。ヤンブーに石油を送るパイプラインは今月10日の攻撃で損傷し、稼働を一時停止したが、輸送量が本来の能力の半分程度に回復したという。関係者の話としている。

 ブルームバーグによると、パイプラインの本来の輸送能力は1日当たり700万バレルで、その半分に当たる同350万バレルに回復した。ヤンブー港などでは複数の大型タンカーが石油の積み込みを開始した。ヤンブーからは日本を含むアジア向けにも輸出されている。

 国有石油会社サウジアラムコはコメントしていない。ロイター通信は22日、パイプラインの稼働が再開したものの、輸送量は低水準で推移していると伝えていた。

 米国とイランの対立でエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の封鎖状態が続く中、サウジはヤンブー経由での石油輸出を強化してきた。だがパイプラインの稼働停止を受け、ブルームバーグはサウジがホルムズ海峡経由の輸出を急速に拡大していると報道。市場ではサウジが今後も海峡経由の輸出を続けるかどうかが注目されているという。