火星の近くに到着した「MMX」の探査機のイメージ(JAXA提供)
 火星の近くに到着した「MMX」の探査機のイメージ(JAXA提供)

 火星の衛星フォボスに着陸して砂などを採取し、地球へのサンプルリターン(試料持ち帰り)に挑む火星衛星探査計画「MMX」の探査機打ち上げが20日に迫っている。地球への帰還は2031年7月の予定で、火星圏からの試料持ち帰りに成功すれば世界初。フォボスの起源解明や宇宙探査技術の獲得を目指す。

 計画検討から関わった宇宙航空研究開発機構(JAXA)の川勝康弘プロジェクトマネージャは「打ち上げはゴールではなくスタート。ここからが本番だ」と意気込む。

 MMXは、JAXAが主導する国際共同探査。米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、フランス国立宇宙研究センター(CNES)が参加する。搭載する機器の一部は海外機関の提供だ。

 計画では27年8月に火星圏到着。DLRとCNESが開発の探査車を着陸させてから、探査機による2回の着陸と試料採取を試みる。その後、火星のもう一つの衛星ダイモスを観測し、30年11月に火星圏を出発。31年7月に地球に戻り、砂などが入ったカプセルを投下する予定。