7月末の熊本地震で被害が深刻だった熊本県八代市日奈久地区で、唯一のスーパー「マルショク日奈久店」が再開することなく閉店した。同地区は65歳以上の割合が約6割を占め、車を運転できない高齢者が多いため、食料品などが十分に手に入らない「買い物難民」が発生している。市関係者によると、閉店の影響は周辺地域を含む6千人超に及んでいるという。
「レトルト生活3カ月も続けられますか」。避難所に身を寄せる無職溝口敏子さん(83)はこう嘆く。避難所で手に入るのは、日持ちのするパンやレトルト食品、缶詰が多い。買い物が自由にできないため、避難者同士で少ない食材を持ち寄りながら、少しでも食事に変化をつけるよう工夫する毎日。最近の夕食はレトルトの白米にふりかけが定番になっているという。ほかの住人からも「卵や納豆すら買えない」と切実な声が上がる。
市は避難所と地区外のスーパー、病院などを結ぶ無料循環ワゴン車を運行しているが、避難所からスーパーまでは約40分、他の場所にも寄るため帰宅までに約1時間半かかる。
























