パラグアイのペニャ大統領
 パラグアイのペニャ大統領

 【サンパウロ共同】南米パラグアイのペニャ大統領が5日、辞任した。同国の大手デジタル銀行「ウエノバンク」の破綻を受け、預金者らが抗議デモを実施するなど混乱が拡大。地元メディアによると、ウエノバンクは公的機関の資金を運用するなど政府との結び付きが強く、取り付け騒ぎが政府批判に発展し、野党が辞任を要求していた。

 ペニャ氏は「辞任を決意した。国の安定、社会の平和、民主的制度を維持する必要性を考えた結果だ」とX(旧ツイッター)に投稿。辞任で混乱の収拾を図る。ペドロ・アリアナ副大統領が大統領職を引き継ぐ見通し。

 地元メディアによると、人口約700万人のパラグアイで、ウエノバンクの顧客は約300万人。成人の6割が口座を持っていたとされる。中央銀行が3日に破綻手続きの開始を発表。預金が引き出せなくなり、憤った預金者らによるデモが各地で実施されていた。

 2023年までウエノバンクの前身組織を率いたカルバジョ中銀総裁が3日に辞任。過去にウエノバンクの持ち株会社の株を保有していたペニャ氏に利益相反の疑いが浮上していた。