恵比寿ガーデンプレイス=東京都渋谷区
 恵比寿ガーデンプレイス=東京都渋谷区

 サッポロビール恵比寿工場の跡地に開業した、大型複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」が今年10月に30周年を迎えた。洗練された大人の街の雰囲気が漂い、都会の安らぎスポットもある東京・恵比寿のランドマークを訪ねた。

 JR恵比寿駅から向かう途中、行列に誘われて「恵比寿たいやきひいらぎ」に立ち寄った。30分かけて焼き上げるたい焼きの表面はパリパリで、あんこはどっさり、はみ出すほど。程よい甘さで活力を充填した。

 ユニークな光るモニュメントが目を引くアメリカ橋公園に達すると、道路の向かいに洋画の一場面に迷い込んだかのような街並みが広がる。れんが造りの美しい建物と巨大なアーチが特徴の恵比寿ガーデンプレイスだ。広大なオープンスペースには気軽に腰を掛けられる場所が多く、ワーカーたちの憩いの場になっている。

 4月には醸造施設を伴ったヱビスビールの体験拠点「ヱビスブルワリートウキョウ」が開業。恵比寿の地で久々に醸造が再開され、話題となった。

 周辺を一望しようと、高さ167メートルを誇る恵比寿ガーデンプレイスタワー38階の展望スペース「スカイラウンジ」へ。東京タワーやレインボーブリッジまでもが見渡せ、晴れやかな気持ちに。無料で利用でき、夜に訪問すればきらびやかな東京の夜景が楽しめそうだ。

 最後に足を運んだ「ウェスティンホテル東京」の庭園「ウェスティンガーデン」は、ガーデンプレイス内の穴場スポットだ。渓谷をイメージし、庭園デザイナーの石原和幸さんが手がけた。300種類以上の植物が四季折々の表情を見せる。

 宿泊客でなくとも入園でき、近隣住民も気軽に訪れるという。都会のオアシスで野鳥の声に耳を傾けながら、ゆったりとした時に身を預けた。

 【メモ】恵比寿駅からガーデンプレイスまでは、動く通路「恵比寿スカイウォーク」が便利。