パイプ接続の順番を間違えた経緯(イメージ)
 パイプ接続の順番を間違えた経緯(イメージ)

 東京電力福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)を取り出す作業は、装置の並び順の誤りという単純ミスで出だしからつまずいた。背景にあるのは、長年指摘される廃炉作業の「多重下請け構造」。高線量で重装備が必要な厳しい現場を下請け任せにしてきた東電の管理体制の甘さが浮き彫りになった。専門家は今後もミスが起きかねないと警鐘を鳴らす。