「水俣病センター相思社」で開かれた、伊藤環境相(当時、右列手前から3人目)と水俣病患者連合の再懇談=7月、熊本県水俣市
 「水俣病センター相思社」で開かれた、伊藤環境相(当時、右列手前から3人目)と水俣病患者連合の再懇談=7月、熊本県水俣市

 「公害の原点」と呼ばれる水俣病の患者支援の拠点として1974年に設立され、50年を迎えた「水俣病センター相思社」(熊本県水俣市)。患者たちの相談に乗るほか、出張講演や資料の展示を通じ、被害の実相を発信してきた。保管する関連資料は約28万点。苦難の歴史を「繰り返さない」との信念の下、劣化が進む資料を残し、教訓を次世代につなぐ。