地震で犠牲になった妻と長男の骨つぼが置かれた仏壇に、手を合わせる出口弥祐さん=11月、石川県輪島市
 地震で犠牲になった妻と長男の骨つぼが置かれた仏壇に、手を合わせる出口弥祐さん=11月、石川県輪島市

 最大震度7を観測した元日の地震で甚大な被害が出た石川県の能登半島では、多くの墓地で墓石が倒壊したままになっている。「生活再建がままならず、墓のことまで手が回っていない」と自治体。地震から1年を目前にした今も、妻子の遺骨を墓に納められていない男性は、地元で暮らしを立て直す道筋が見えない現状に、墓じまいも視野に入れる。