立ち食いすし店「寿しらぼ三〇二」で、客(右)にすしを握る副業職人の斎藤ちひろさん=2025年1月、静岡県下田市
 立ち食いすし店「寿しらぼ三〇二」で、客(右)にすしを握る副業職人の斎藤ちひろさん=2025年1月、静岡県下田市

 「飯炊き3年、握り8年」。一人前のすし職人となるには10年以上の修業が必要とされる中、本業の傍ら、休日に客前ですしを握る副業職人を育成する取り組みが静岡県下田市で始まった。後継者不足で、市内のすし店はピーク時の約20軒から半分以下に減少。地元のすし文化の存続に危機感を抱いた老舗の4代目が立ち上がった。(静岡支局=平川裕己)