フィリピン・マブリス島の高地に国旗を掲げる兵士＝２０２４年１２月（共同）
　フィリピン・マブリス島の高地に国旗を掲げる兵士＝２０２４年１２月（共同）

　台湾に近いフィリピン最北のバタネス州の島々が、日本軍撤退８０年を迎え再び緊張に包まれている。太平洋戦争の際、日本軍は開戦と同時に島々を占領し、海運の生命線であるバシー海峡を確保した。中国による台湾侵攻の恐れが高まる中、フィリピン軍は無人だった北端のマブリス島に基地を新設して海峡監視を強化。数多くの先住民を予備役として訓練している。（共同通信マニラ支局長　佐々木健）