東京・霞が関の法務省旧本館
 東京・霞が関の法務省旧本館

 東日本の拘置所で長年勤務した元刑務官の70代男性は、1990年代に1度、複数人の死刑執行に携わった。担ったのは、執行の際に死刑囚の首に縄を巻く役割だ。男性はこう語る。「拘置所で勤務したら必ず通る道だと分かっていた。拒否権はない」