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西日本豪雨

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大雨で斜面が崩落し、土砂と倒木で埋まった公園=8日午後、神戸市北区山田町小部(撮影・後藤亮平)
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大雨で斜面が崩落し、土砂と倒木で埋まった公園=8日午後、神戸市北区山田町小部(撮影・後藤亮平)

 西日本を襲った記録的な豪雨。8日の兵庫県内は前日までの大雨から一転、一時晴れ間も広がったが、専門家らは地盤が緩んでいることなどを挙げ、今後も土砂災害などに警戒するよう呼び掛ける。

 土砂災害防止の活動や支援を行うNPO法人土砂災害防止広報センター(東京)によると、崖崩れは雨水などが染み込んで起きる。そのため雨がやんだ後にも発生の危険があり、数日間は土砂災害への注意が必要としている。

 兵庫県神戸県民センター六甲治山事務所の竹下洋一所長補佐(55)は神戸・阪神間の六甲山系は風化した花こう岩が多く含まれ、山腹の崩壊などが起きやすいと指摘。2014年8月の豪雨で土砂災害に見舞われ74人が犠牲になった広島市と同様の岩質という。

 地中に染み込んだ水は表層の水分に比べて蒸発しにくく、少量の雨が降った場合でも斜面が崩れやすくなる。流れ出した土砂がたまってダムをつくっている場所は、次に降る雨でさらに土砂が押し流されることも。竹下さんは「汚れた地下水が流れ出ている場所や、土砂崩れが発生した場所の近くには近づかないで」と呼び掛ける。

 対策として土砂崩れなどの危険が高い場所の把握を挙げる。県がホームページで公開しているCGハザードマップでは、土砂災害の警戒区域情報などが入手でき、居住地の危険度などを知ることができる。

 一方、車の運転では大雨による道路陥没や路肩の崩壊に注意が必要という。通行規制などで渋滞に巻き込まれ、長時間車中に閉じ込められることも考慮し、飲み物や非常食を車に積んでおくのも対策の一つとする。神戸市災害警戒本部の浅田香織さん(45)は「まだ梅雨が続くので、排水溝などの掃除をして次の大雨に備えてほしい」と話した。(吉田みなみ)

2018/7/8
 

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