兵庫県は26日、西日本豪雨で多くの住宅被害が出た神戸市に、被災者生活再建支援法を適用したと発表した。同市内では住宅の全壊被害が10世帯となり適用要件を満たした。今回の豪雨による県内での適用は宍粟市に続き2例目。
県によると、神戸市では土砂崩れが起きた灘区篠原台などで、全壊10棟▽大規模半壊2棟▽半壊5棟▽一部損壊50棟-の被害が確認され、さらに増える可能性もあるという。
同法の規定では、全壊と大規模半壊世帯を対象に、再建方法に応じて最大300万円を支給する。7月5日から適用され、申請には罹災証明書などが必要となる。
県は緊急対策として、同法が適用された自治体でも支援対象にならない半壊などの世帯や、適用自治体以外の住宅被害に15万~150万円を支給する独自の救済策を打ち出している。(井関 徹)