西日本を中心に7日も記録的な大雨が続き、気象庁は京都府、兵庫、鳥取、岡山、広島各県に6日出した大雨特別警報を維持し、引き続き土砂災害に最大級の警戒を求めた。兵庫県では但馬地域の24時間雨量が観測史上最多を更新した。
気象庁によると、九州から東北にかけて延びた前線に南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態は非常に不安定になっている。前線は8日にかけて北上し、それまでは西日本を中心に雷を伴った激しい雨や1時間に80ミリ以上の猛烈な雨になる恐れがある。
7日の1時間降水量は、高知県須崎市で90・5ミリ、山口県岩国市で76・0ミリを観測。朝来市をはじめ、京都府舞鶴市や高知県四万十町、熊本県芦北町などでも60ミリを超えた。愛媛県の宇和島市付近では約100ミリの雨が降ったとみられる。
兵庫県内の6日朝からの24時間雨量は、但馬地域の豊岡市豊岡で217・5ミリ、養父市八鹿249ミリ、朝来市和田山264・5ミリで観測史上最多となった。丹波や宍粟市、佐用町など県内6地点で7月の24時間雨量の最多を更新した。
8日午前6時までの24時間予想雨量はいずれも多い地域で四国と九州北部が300ミリ、九州南部と東海が250ミリ、中国や近畿、北陸が200ミリ、関東甲信や東北、北海道が120ミリ。その後の24時間にも四国で100~200ミリ、北海道や東北、近畿、九州北部で50~100ミリ、関東甲信や北陸、東海で約50ミリが見込まれている。