私の囲碁のライバル、中丸仁さんは全盲である。対局する時は、石の所在が触ってわかる特別な盤を使う。縦横19本の線が全て立体的になっていて、線の交わる部分に、突起がついた白石と、そうでない黒石をはめ込むもの。目を閉じて試してみたことがある。触感に頼ると指と脳が繋(つな)がらずかえって混乱するので、読む時は手を休め、脳内の盤に集中し、確認時のみ石を触る。と、やり方は理解したが記憶力がついていかず、すぐにギブアップした。
私の囲碁のライバル、中丸仁さんは全盲である。対局する時は、石の所在が触ってわかる特別な盤を使う。縦横19本の線が全て立体的になっていて、線の交わる部分に、突起がついた白石と、そうでない黒石をはめ込むもの。目を閉じて試してみたことがある。触感に頼ると指と脳が繋(つな)がらずかえって混乱するので、読む時は手を休め、脳内の盤に集中し、確認時のみ石を触る。と、やり方は理解したが記憶力がついていかず、すぐにギブアップした。