
美しさ、とは(撮影・三浦拓也)
去年の映画館おさめと今年の映画館はじめは、どちらも「スター・ウォーズ フォースの覚醒」だった。おそらく映画の上映が終わるまでに、また行くと思う。自分は「スター・ウォーズ」シリーズが好きなのだが、この映画についての人々の反応で、以前からなんだかもやもやしてしまうことがある。それは、キャリー・フィッシャーのレイア姫が「美人」か「ブス」かどうか、いろんな人が言及していて、多くの人が彼女は「ブス」だからミスキャストだと言っていることだ。私はこういう言葉を見聞きすると、どうして姫は「美人」じゃないといけないと思っているのだろうと、すごく不思議な気持ちになる。
それに、そもそもレイア姫はお淑(しと)やかなタイプじゃない。勇敢だし、強気で絶対に諦めないし、ルーク・スカイウォーカーやハン・ソロと一緒に武器を持って闘う行動力がある。キャリー・フィッシャーはそれを体現できたから、レイア姫なのだ(それに美しい人だと思う)。彼女がどういう人物として描かれているか、映画を見た人はちゃんとわかるはずなのに、長年にわたり、彼女の美醜ばかりが取りざたされていることが悲しい。
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