
一歩ずつ(撮影・秋山亮太)
ある時、子どもを保育園に送っていくと、同じ組(3歳児クラス)の男の子が、女の子の姿をしたお人形で遊んでいた。いいな、と思いながら見ていると、そのお人形を動かしながら、その子がアフレコしている言葉が耳に入ってきた。
細かく何を言っていたかは忘れてしまったのだが、私が驚いたのは、語尾が「~だわ」「~なのよ」という、いわゆる「女性語」「女言葉」と言われるものだったことだ。私の子どもは3歳半頃まであまり言葉が出てこないタイプだったので、その男の子が見事に操った「女言葉」に感心しつつ、しかし、こんなにも早い段階でこれを学んでしまうものなのか、と改めて考えさせられた。
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