
マイペース?(撮影・吉田敦史)
私の生活圏内の話だが、信号がない横断歩道で歩行者が待っている際に、停止する車があまりにも少ない。どの車もまるで当たり前のように通り過ぎていく。たまにちゃんと停(と)まってくれる車もあるが、それは本当にまれなことで、停まってくれた!まさか!と、こっちが動揺するくらいだ。運転免許証の更新を盛大に忘れたせいで失効したとはいえ、私もかつて教習所に通い、テストを受けて合格した身である。免許証を有する者の全てが、歩行者優先のルールを学んでいることを知っている。基本的に、日本人はルールや固定観念を守ることに固執する性質があると思うのだが、なぜこの時はルールを無視しても平気なのか、解せない。
もう一つ、気になっているのが、エスカレーターでの所作である。長年、暗黙の了解のうちに、片方は止まって乗る人の列、もう片方は急いで移動している人の列と決まっているところがあった。ところが、このエスカレーターの使い方は本来間違いで危険であると周知が始まり、両列とも止まって乗るよう呼びかける商業施設や公共施設も最近では少なくない。テレビのニュースでも紹介されていた記憶がある。
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