
愛蔵本(撮影・三浦拓也)
昨年、二十数年ぶりに「じゃりン子チエ」を観(み)直してみた。関西弁の声優たちの素晴らしさなどに感じ入りつつ、このアニメによって、幼少期にまるでDNAのように刷り込まれた「男は役に立たん、テツのボケが」の魂が、自分の中でぱっと覚醒したのがよくわかった。
昔の作品を今観ると、社会通念やジェンダー的に時代遅れになってしまっていることは少なくない。もちろん悲しいことに、今でもかつての意識のままつくられている新しい作品やコマーシャルやテレビ番組も山のようにあって、私はそれがストレスで普段テレビを観ていない。
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