ヤマモトマサアキ・画
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  第二章 似た者同士(三十六)

 昨年の年賀明けの、信長に続いた弾正の京までの強行軍の件も改めて思い出す。精力体力が尋常でない男は、その精神構造もどこか普通でないことが多い。いつどこであっさりと変心して、信長を裏切らないとも限らない。