日本の女子大が岐路に立っている。先進国のなかで突出した「女子大大国」だが、近年は少子化や時代の変化にあらがえず、共学化や撤退が相次ぐ。もう役割を終えたのか--。「少数精鋭」「ブランドの確立」といった独自路線を歩む米韓の一流女子大の姿から、社会のニーズをすくい取り、厳しい経営環境にあっても生き残る道が見えてくる。
「クラスの会長や新聞の編集者などあらゆる分野で女性がリーダーとなった」。ヒラリー・クリントン元米国務長官は自伝のなかで、米女子大の超名門、ウェルズリー大(ボストン近郊)での充実した日々をこう振り返る。