深夜に用水路に転落した60代の女性を発見し、通報したとして、兵庫県警三田署は、三田市上青野の会社員茂上勝さん(60)に県の善行賞「のじぎく賞」を伝達した。救助された女性は低体温症の症状がみられたといい、茂上さんは「命が救われて良かった」と受賞を喜んだ。
同署などによると、11月26日午後11時半ごろ、入浴していた茂上さんの家族が「外から何かの声が聞こえる」と言い出した。リビングでくつろいでいた茂上さんが庭先をのぞいたが何も見当たらず、「動物かも」と思いながらも1人で外に出たという。
すると、「うぅ」といううめき声が聞こえ、茂上さんは「ただ事ではない」と感じて110番。電話口の警察署員にアドバイスを受けながら「どなたかいますか」などと声をかけると、高さ5メートルほどの崖下から「はーい」という弱々しい声が聞こえた。その後も警察や消防が駆け付けるまで「大丈夫ですか」「待っていれば救急車が来ますから」と呼びかけ続けた。
気象庁のデータによると、当日のこの時間帯の同市の気温は4・5度ほど。女性は幅約1メートルの用水路から救助され、低体温症で救急搬送された。現在は退院しているという。
同署であった伝達式では、南沢英志署長が「通報がなければ見つけられず、危険な状態だった」と謝意を伝えた。茂上さんは「普段なら寝ている時間で、たまたま起きていたことが良かった。私の行動が表彰され、光栄です」と話した。(谷川直生)























