先日渋谷パルコ(東京・渋谷)を歩いていると、絶妙なコラボのファッションイベントに出くわした。スポーツ系ファッションの仏ラコステとゴジラを組み合わせた限定品の販売で、大行列が生まれ、来場者がどんどん買っていく。ラコステのワニとゴジラ。確かに親和性が高いユニークなデザインで、ファンならずとも購買意欲を刺激される。
コラボは今や珍しくなく、組み合わせのセンスが問われてくる。多いのは若い世代に既存品を知ってもらおうとする「若作り」モデルだ。10月30日、東京・原宿の複合商業施設「ハラカド」では水産大手のニッスイがなぜか棒状スイーツのチュロスを無料提供していた。もっともその中身は「魚肉ソーセージ」と「ちくわ」だが。
魚のすり身を使用しているので正式名称は「フィッチュロス」。ニッスイによると、食用魚介類の消費量が約20年でほぼ半減。2011年には肉類消費に逆転されたとか。ちくわや魚肉ソーセージ自体の需要はまずまずだが、若い世代に魚肉をもっとアピールしようと「チュロス化」に踏み切った。食べてみると「魚肉寄り」。イベントでは甘い味のディップソースを用意し、若い世代の評価も上々だったそうだ。
























