ジンベエザメ型のおろし器(いしかわかずやさん提供)
ジンベエザメ型のおろし器(いしかわかずやさん提供)

大根や山芋などをすりおろす時に欠かせない道具・おろし器は、さまざまな種類で発売されているものの、「かわいい」と思えるようなデザインのものは少ないでしょう。そんななか、アイデアクリエイターのいしかわかずやさんが投稿したジンベイザメ(和名ジンベエザメ)の「おろし器」が、あまりの可愛さからX(旧Twitter)で26万いいねを獲得しました。

ジンベエザメといえば、のっぺりとした横長な口や幅広い胴体が特徴で、狂暴なイメージの強いサメの一種ではあるものの可愛さを感じる姿が水族館でも人気の魚です。このジンベエザメをモチーフに、頭から背中がすりおろす部分で長い尻尾は握りやすいハンドルとしておろし器が作られています。しかも、口の中には舌をイメージした引き出しが付いており、これを引き出すことで、すりおろした大根などを取り出す仕組みなのもユニークです。

舌をデザインしたプレートを引き出す様子は「んべぇーって出すのかわいい」など、特に注目が集まり、「これは欲しい…」「可愛すぎます!」などの声もSNS上であがっています。そんなジンベエザメの「おろし器」について、作者のいしかわかずやさんに詳しく話を聞きました。

ー「おろし器」のデザインをジンベエザメにするアイデアのきっかけは、何かありましたか?

最近は寝る前の30分間をアイデア発想タイムにしていまして、暗い部屋でベッドに寝そべりながら瞑想するかのようにアイデアを考えていたら、このアイデアが思いつきました。

想像力を膨らませ、頭の中で動物園に行ったりお出かけしたりしながら、みんなが好きなモノを見つけます。そこからアイデアを考えたりすることが多いので、家の中で無限にアイデアが生まれる仕組みを構築できたのはよかったです。

このおろし器でいうと、ジンベエザメを想像した時に「サメ肌」だから「おろし器ができそう」と連想され、さらにジンベエザメは横に広い形をしているのと口が開いているイメージがあったので、より「おろし器」の形と相性が良さそう!といった気づきから形にすることを決めました。

ー「可愛い」という声が多数寄せられましたが、こちらの反響についてはどう感じられましたか?

思った以上に反響があって嬉しいですね。ベロの上に大根おろしが乗っかっている絵が可愛いとの声が多かったので、やはり使用シーンの中でどのように使われるのか?まで含めてアイデアを考えることの重要性を改めて感じました。

他にもこんな動物でアイデア考えて欲しい!と言うお題もたくさんいただいたので、モチーフのネタが補充されてよかったです。笑

ーその他の作品でも「シマエナガのオセロ」や「カステラスポンジ」など、置いてあるだけでも楽しくなるような作品が多いですね。

私のアイデアは、ただ可愛いだけでなくそのアイテムが使われることを想像しながらモチーフを考えていたりするので、隅から隅まで愛らしいアイデアづくりを心がけています。いつかは日本で1番愛される雑貨ブランドを作りたいと思っているので、ぜひ楽しみにしていてください!

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)