来年で20周年を迎える「神戸空港」(神戸市中央区)で、4月18日から国際チャーター便の就航が始まった。台湾、中国、韓国の5都市に行くことが可能となり、兵庫県民を中心に、関西空港まで行かず、気軽に海外旅行が楽しめるように。中でも、人気の韓国(仁川空港)には大韓航空が運行中。ほとんどの日本人がソウルに直行してしまいそうですが…今アツいのが、仁川の町。B級グルメの宝庫で、地元の人があふれるローカル感満載のスポットとなっている。
■140店舗がずらり「新浦国際市場」
神戸空港から約2時間。空港に降り立ち、向かいたいのが「新浦国際市場」。韓国の伝統菓子、トッポッキ、餃子、チヂミ、海鮮、野菜、香辛料…と140店舗がずらりと並ぶ。
アーケードに入り、行列をなしているのは、甘辛チキン「タッカンジョン」で有名な「元祖新浦タッカンジョン」。サクサク衣に揚げた鶏肉に、甘辛いソースを絡め、仕上げにピーナッツをかけた伝統的な料理。韓国では、치맥(チメク)と言って、チキンを食べながらビールを飲むのが定番!
中が空洞になった「コンガルパン」をかち割るなど、食べ歩きを楽しみながら小散歩。発見したのは、仁川発祥の冷麺「チョルミョン」が食べられる、「新浦ウリマンドゥ1号店」。冷麺は一般的にそば粉が入っているが、当時は貧しく、そば粉があまり手に入らなかったという。そんな時、でんぷん粉を代わりに入れて太麺になったそう。太いモチモチ麺の上にはキャベツ、もやし、ニンジンが乗っており、甘酸っぱいピリ辛ソースとしっかり絡ませて召し上がれ。
■「ソンジェ背負って走れ」に出演した俳優も来店
仁川で食べたいグルメの一つが、新鮮な生のワタリガニを醤油漬けにした「カンジャンケジャン」。トロトロの身とウニのような濃厚な味わいは一度食べたら忘れられない。ご飯が何杯でも食べられそうな旨さから「ごはん泥棒」という別名も付けられるほど。
実は仁川は、国内最大規模のワタリガニの産地として知られている。おすすめが松島(ソンド)地区の中心街にある「コッケタムダ by ブルーベリーファーム 松島店」。ここは、昨年放送された韓国ドラマ「ソンジェ背負って走れ」に出演したピョン・ウソクさんもドラマの撮影で訪れた人気店。高級感ある個室ではゆったりとした時間を過ごせる。おすすめの食べ方は、甲羅にご飯と韓国のりを入れ、カニの身や内子、カニ味噌を混ぜていただくスタイル。
取材協力:韓国観光公社
(まいどなニュース・山脇 未菜美)