韓国で流行しているセリをたっぷり乗せたミナリサムギョプサル!=いずれも韓国・ソウルで撮影
韓国で流行しているセリをたっぷり乗せたミナリサムギョプサル!=いずれも韓国・ソウルで撮影

2006年に開港し、来年で20周年を迎える神戸市の「神戸空港」で、国際チャーター便の就航が始まった。台湾、中国、韓国の5都市に行くことが可能となり、兵庫県民を中心に、関西空港まで行かず、気軽に海外旅行が楽しめるようになった。中でも、人気スポットの韓国・ソウル(仁川空港)には大韓航空が運行中。ソウルの最新グルメから穴場なカフェまで、一挙紹介します。

■流行中のミナリサムギョプサル

韓国で今、流行しているのが「ミナリサムギョプサル」。ミナリとは日本語でセリのこと。韓国の定番料理「サムギョプサル」をクセになる香りと食感のミナリとともに焼くことで、がっつり系のサムギョプサルもヘルシーに楽しめる。

訪れたのは、鐘閣(チョンガク)の飲食店がひしめくエリアにある「竹馬故豚(チュンマコドン)」。地元産の豚肉を店主が目の前で焼いてくれ、こんがり焼き上がった後は、ミナリをどっさり投入。キムチ、もやしのナムル、ぜんまいも一緒に焼き上げると完成。バーベキューソース、クリームソース、岩塩、わさびといった好みの調味料で“味変”させながら味わうほか、薄皮の餅に肉と野菜を巻いて食べるのが店主のイチオシ。〆はキムチチーズチャーハンで。

住所:ソウル特別市 鐘路区 三一大路 17 キル 42-4、地下鉄1号線鐘閣駅から徒歩5分

■伝統的な韓屋カフェ

お洒落なカフェがたくさんある韓国で、立ち寄りたいのが、伝統的な韓屋カフェ。ソウル北部にある北村(プクチョン)地区は、韓国伝統の家屋「韓屋(ハノク)」が立ち並ぶエリアとしても有名。韓国らしい古き良き建物と、細い路地に囲まれており、ドラマ「冬のソナタ」のロケ地にもなったという。

北村の桂洞(ケドン)の坂を上ったところに、ひっそりと現れるのが「Cha-Cha Tea Club 北村ラウンジ」。韓屋をリノベーションした空間は庭の木々が美しく、ゆったりとした時間を過ごせる。おすすめは、ラズベリー風味の花薬菓が付いた「お茶菓子セット」。緑豆、小豆のゆずゼリー、チョコレート、ヨモギ餅とともに、本格的な茶葉のお茶を楽しんで。

住所: ソウル特別市 鐘路区 桂洞キル 103-7、地下鉄3号線安国駅から徒歩13分

■お酒を飲んだ翌日にぴったり!

朝ごはんに食べたいのが、伝統料理「ソルロンタン」。牛骨、牛の膝蓋骨、頭骨、脚の骨などと、牛の胸肉、膝肉、タン、脾臓などを入れて丸一日煮込んだスープで、さっぱりとした味が特徴。韓国では、お酒を飲んだ翌日に食べることが多いそう。

1907年に開業し、韓国で最も歴史のある食堂「里門(イムン)ソルロンタン」は、地元の人や観光客でいつもにぎわう。韓国のミシュランガイドに4年連続で選ばれている名店だ。真っ白なスープをすくうと、牛肉がごろごろ。ご飯と素麺が一緒に入っている。そのまま飲むのも美味しいけれど、白菜キムチと、大根キムチの「カクテギ」、ネギ、塩、コショウなどを入れて、お好みの味に。

住所:ソウル特別市 鐘路区 郵征局路 38-13、地下鉄1号線鐘閣駅から徒歩5分

■東大門タッカンマリ通り

鶏丸ごと一羽を使った「タッカンマリ」をいただくなら、東大門(トンデムン)総合市場の近くの「東大門タッカンマリ通り」へ。タッカンマリを提供する店舗が密集している。中でも、「元祖ウォンハルメ・ソムンナン・タッカンマリ」は1970年代に開業した専門店。韓方を煮込んだダシを使用し、韓国餅のトッポッキ、ジャガイモ、きのこが入り、ボリューム満点だ。

特徴的なのは、唐辛子などで作られた「タデキ」に、酢や醤油、からしを入れて自分好みのタレに仕上げること。鶏、ジャガイモ、トッポッキなどを浸けて食べるとパンチが効いた味わいに。最後はカルグクスを入れ、鶏のエキスをたっぷり吸い込んだ麺をすすりたい。

住所:ソウル特別市 鐘路区 鐘路 40 ガキル 25、地下鉄4号線東大門駅から徒歩5分

取材協力:韓国観光公社

(まいどなニュース・山脇 未菜美)