おにぎり1個に支払える金額とは?※画像はイメージです(OBU/stock.adobe.com)
おにぎり1個に支払える金額とは?※画像はイメージです(OBU/stock.adobe.com)

最近、おにぎりの価格が上がったと感じませんか? 株式会社mitorizの調査では、9割以上がおにぎりの値上がりを実感しつつも、約3割が週1回以上購入しており、購入の決め手は「具材の種類」と「価格」であることが明らかになりました。

この調査は、2025年6月に、mitorizの消費者購買行動データサービス「Point of Buy」の登録会員である3090人を対象に実施されました。

「おにぎりが好きか」という問いに、「とても好き」(51.3%)または「まあ好き」(43.5%)と回答し、全体で94.8%が「好き」と回答。「あまり好きではない」「まったく好きではない」の回答は1%未満となっており、高い人気が示されました。30代から50代では「とても好き」が5割を超えるなど、幅広い年代で支持されています。

「自宅でおにぎりを作る頻度」「市販のおにぎりを購入する頻度」について尋ねたところ、おにぎりを作る頻度については、月に1回以上は51.1%に達しています。一方、市販のおにぎりを週1回以上購入する人は29.9%でした。月に1~2回程度購入する層が37.7%で最多であり、市販おにぎりも一定の定着がわかりました。

「おにぎりを購入するときに最も重視される点」を尋ねたところ、「具材の種類」(76.4%)が最多で、次いで「価格」(69.1%)でした。その他に「ご飯の種類(白米/雑穀/炊き込みなど)」(30.8%)、「ボリューム感」(25.4%)と続き、質や食べ応えを重視する傾向に。一方「見た目(パッケージ含む)」(14.6%)、「添加物や保存料の有無」(10.2%)、「栄養バランス」(9.9%)といった項目は低く、消費者は「見た目」や「成分」よりも、「味」と「コストパフォーマンス」をより重視していると言えるでしょう。

市販おにぎりの価格について、回答者の93.3%が値上がりを実感しています。その内訳は「かなり高くなったと感じる」(58.9%)、「少し高くなったと感じる」(34.4%)でした。価格上昇に伴う消費者の行動変化として、最多は「とくに変わっていない」(34.7%)で、価格上昇を感じつつも購入を継続していると示されています。「購入する頻度を減らした」(32.3%)、「安い具材のおにぎりを選ぶようになった」(23.6%)など、コストを意識した購買行動への変化も見受けられます。

「おにぎり1個に払ってもよいと思う金額」について尋ねたところ、コンビニエンスストアやスーパーマーケットで購入する場合、最も多く回答されたのは「100円~130円未満」(49.7%)でした。次いで「130円~160円未満」(29.5%)となり、回答全体の87.2%が160円未満に集中しています。これは、コンビニやスーパーでのおにぎりには「手頃さ」が強く求められていることを示唆しています。

一方、専門店でおにぎりを購入する場合、「200円~300円未満」(46.9%)が最多となりました。専門店の品質やこだわりに対しては、コンビニやスーパーの約2倍の価格帯であっても消費者が許容していることがうかがえます。

【出典】
おにぎりは3割が「週1回以上」購入、「100~130円未満」が理想価格!価格上昇を9割が実感、“購入を控える”と“変わらず買う”で二極化の様相/株式会社mitoriz