道路に設けられた自転車レーン※画像はAIが作成したイメージです(A2Z AI/stock.adobe.com)
道路に設けられた自転車レーン※画像はAIが作成したイメージです(A2Z AI/stock.adobe.com)

自転車レーンがある道路での正しい駐車方法がSNS上で大きな注目を集めている。

「パトカーが自転車レーンを避けて路駐をしてたので、警官の方に『こちらの停め方が正しい方法ですか?』と尋ねたところ、『(車道の左端に寄せられている)前方の車の停め方が正しいと思われがちですが、本当はこちらが正解なんです』と教えていただいた。だけど直感的には抵抗があるw」

と件の光景を紹介したのはTOCQ社 CEOの山崎大輔さん(@yamaz)。

車道左端に設けられた自転車レーンの右側に停められた一台のパトカー。警察官が「本当はこちらが正解」というのだから恐らく間違いないのだろうが、確かに違和感は否めない。山崎さんに話を聞いた。

ーーこの光景を目撃した場所は。

山崎:場所は東京都台東区吉野通りの泪橋交差点付近です。写真ではわからないのですが、パトカーにはハザードがついていました。中には2名の警察官がいましたので、投稿の「路駐」は正しい表現でないかもしれません。

時間があるようだったのでお尋ねしたところ、警官の方は丁寧に教えてくれました。東京の道路は場所によってひっかけ問題のような場所が多く、時々「なぜここで切符切られているのだろう?」という場面にたまに遭遇します。ですので、その場に居合わせて時間がある時は自分が間違わないように「どういう違反だったか」をよく聞くようにしてます。

ーーこの駐車方法について感想を。

山崎:個人的な見解はありません。投稿に対しても色んな意見があって、なにが正しいか結局分からずじまいでした。なにが正しいかは知りたいです。

   ◇   ◇

SNSユーザー達から

「そもそも街路樹の場所が間違ってるのよ 歩道 自転車道 街路樹 車道にするべきなんだよな 自転車と車が接触する方が大事故になりやすいんだから」
「自転車視点では自転車レーンがあるから大通りでも車道を通行できているわけで、これが急に閉ざされたら車道側に迂回しなければいけなくなりかなり危険。後ろ気をつけていても交通量が多かったら上手くアイコンタクトできなかったり不注意、不親切なドライバーがいると詰む。」
「自転車レーンに駐車出来ないようガードレールやらポールを立ててくれれば良いのにな」

など数々の意見が寄せられた今回の投稿。道路交通法第47条第2項、第2項「停車および駐車の方法」には

<駐車の方法>
車両は、駐車するときは道路(車道)の左側端に沿い、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。
※歩道またはこれに準ずる歩行者用路側帯や駐停車禁止路側帯が設けられている場合は、その歩道や路側帯を除いた道路の部分、つまり車道の左側端に沿って駐車しなければならない。
車両は、駐停車が可能な路側帯が設けられている場所に停車または駐車するときは、次に掲げる方法により、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない。
①路側帯の幅が75㎝以下の場合は、その路側帯を除いた部分の道路の左側端に沿うこと。
②路側帯の幅が75㎝を超える場合は、その路側帯に入り、左側に75㎝の余地をあけること。
③路側帯に車両の全部が入っても、まだその左側に75㎝を超える余地がある場合は、路側帯の標示(線)に沿うこと。

とある。今後の道路整備の課題も感じるが、ひとまず自転車レーンのある道路に駐車する際はぜひこちらの法令を参考にしていただきたい。

なお今回の話題を提供してくれた山崎さんは技術経営アドバイザリーとして活動。制約理論と待ち行列理論でトラブル続きなシステム・開発組織の健全化を手がけているので、ご興味ある方はぜひSNSをチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)