「Xを見ていたら『新入社員が休憩時間にアイスを食べていた』という内容が炎上していました。炎上覚悟で言いますが、弊社は休憩時間にアイスを配っています」
そんなポストが大きな共感を呼び、職場での「休憩」と「アイス」が注目を集めています。
■「モンスター上司」投稿に疑問…「うちは配ってるぞ!」と発信
話題の投稿をしたのは、町工場の3代目として働く「りょ」さん(@dongonzinza)。きっかけは、Xで拡散されていた「新入社員が休憩時間にアイスを食べていたので注意した」という“炎上案件”でした。
「内容を見て、上司がモンスターすぎる!と思いました。同時に、うちはむしろ会社がアイスを配っている。これって珍しいのかな?と思い、ちょっとユーモアを交えてつぶやきました」と振り返ります。
■ 猛暑の工場を支える“ひんやり習慣”
りょさんが経営する工場は、溶接などを行うため夏場は特に暑くなります。熱中症対策としてスポットクーラーや空調服を導入し、スポーツドリンクも常備。そこに加えたのが「アイスの差し入れ」でした。
「暑い現場での作業は体力も気力も消耗します。休憩のときくらい、冷たいアイスでホッとしてもらえたらと思って始めました。喜んでくれるし、現場の人の顔を見ながら話せるきっかけにもなっています」
■ 「アイス最強説」に共感続々
投稿後は、「うちも配ってます!」「真夏の現場でのガリガリ君は忘れられない」「アイスがあると士気が上がる」といった共感コメントが殺到。中には「勤務時間中に食べてます」「アイスの銘柄談義が始まった」などの声も寄せられました。
りょさんは「元の炎上がアイスの冷たさで鎮火した感じ。『いい会社だ』と言ってもらえてうれしかった」と語ります。
■ 働く環境を変えるのは“小さな気遣い”
炎上した「新入社員がアイスを食べた」問題。今回のツイートは、休憩時間のあり方や職場環境の大切さを改めて考えるきっかけとなりました。
「どんなに忙しくても、ホッとできる時間って絶対必要。ちょっとしたご褒美があるだけで雰囲気も変わるし、良いアイデアが出ることもあります」
炎上するほどの問題が、“アイス1本”で笑顔に変わる-。小さな冷凍庫から始まる職場改革が、ネットで多くの人の心を溶かしています。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)