三和物産株式会社(石川県金沢市)は、このほど「葬儀と終活に関する意識調査」の結果を発表しました。それによると、自身の葬儀についてZ世代の5人に1人が「葬儀は行わなくてもよいと思う(直葬でよい)」と回答し、ミレニアル世代でも4人に1人が同様に回答したことがわかりました。
調査は、全国の20~39歳の男女550人(20~29歳177人、30~39歳323人)を対象として、2025年7月にインターネットで実施されました。
まず、自身の葬儀について「事前に準備しておきたいと思いますか」と尋ねたところ、20代で36.7%、30代では37.0%が「いずれは準備したいが、今はまだ先の話だと思う」と回答した一方で、「今からでも準備や情報収集をしたい」(20代10.2%、30代8.0%)という意見も一定数見られました。
また、自身の葬儀を「あたたかい雰囲気にしてほしい」と答えた20代は33.9%、30代では33.8%で最多となったのに対して、「厳か」「しめやか」といった雰囲気を望む20代は10.1%、30代では11.7%にとどまり、少数派であることがわかりました。
次に、「直近で参加した葬儀の雰囲気」について聞いたところ、20代は「あたたかい雰囲気だった」(24.3%)や「悲しい雰囲気だった」(14.7%)などが上位に挙がったものの、「よく覚えていない」(27.7%)が最多となりました。
一方、30代では「悲しい雰囲気だった」(23.6%)が最多となり、「よく覚えていない」は21.4%でした。
また、「葬儀の満足度」については、20代の30.5%、30代の33.3%が「満足」と答えたのに対して、「どちらとも言えない」「わからない」と答えた人が、いずれの世代でも約5割を占めていることから、Z世代・ミレニアル世代にとって葬儀は印象が薄く、必ずしも記憶に残る強い体験となっていない可能性が考えられます。
最後に、自身の葬儀について「どのようにしてほしいと思いますか」と尋ねたところ、「家族や親しい人たちで静かに送ってほしい」(20代33.3%、30代34.6%)や「葬儀は行わなくてもよいと思う(直葬でよい)」(20代20.9%、30代27.6%)がいずれの世代でも半数を超える結果となり、費用や準備の負担を抑えたい、周囲に迷惑をかけたくないといった意識があることがうかがえました。
他方、大切な人の葬儀については、「家族や親しい人たちだけで静かに送りたい」(20代28.2%、30代35.7%)や「本人の希望があれば、それに沿って行いたい」(20代24.9%、30代24.7%)などが上位に挙がり、より丁寧で思いやりのある形を望む傾向が見られました。
なお、「自分の葬儀に参列してくれる人数」については、「6~10人」(143人)、「1~5人」(130人)といった回答が上位を占め、「0人」(77人)も合わせると全体の約6割強が「10人以下」と想定している結果となりました。
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【出典】
▽三和物産