毎日お弁当を作っている人は、作らない人と比べて「年間4万244円」の節約になっている--そんな調査結果が、タイガー魔法瓶株式会社(大阪府門真市)による「フードジャーとお弁当作り」に関する意識調査でわかりました。では、お弁当を作らない人の理由にはどのようなことがあるのでしょうか。
調査は、全国の20~60代の男女867人を対象として、2025年8月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「週1回以上お弁当を作る」と答えた人は全体の44.4%で、「今年、スーパー等で食材を購入する際に物価高を実感している」人は85.8%にのぼることがわかりました。
また、「お弁当を作り始めた理由」としては、「物価高の影響、節約のため」(45.5%)が最多となったほか、「健康面や栄養バランスが気になったため」(35.5%)という意見も目立ちました。
続けて、「お弁当にかける1日あたりの平均額」を教えてもらったところ、物価高を感じる前は「452.4円」であったのに対し、現在の平均額は「512.1円」と、60円程度の増加に。
一方で、お弁当を作らない人の昼食は平均「666.9円」となり、平日毎日(週休二日制、年間52週で算出)お弁当を作っている人は、お弁当を作らない人に比べて、年間「4万244円」節約ができている計算になります。
また、「毎朝のお弁当作りにかける時間」については、「10~20分」(34.3%)や「20~30分」(26.0%)などが多くなり、8割以上の人が「30分未満」でお弁当を作っていると回答。
「お弁当の時短術」として最も選ばれているのは「冷食を活用」(51.9%)、次いで「前日の残り物を使う」「作り置きしている」(いずれも33.0%)などが上位に挙げられました。
一方で、「お弁当を作らない理由」としては、「作るのに時間がかかる」(41.9%)のほか、「毎日続けるのが負担」(28.2%)、「準備や片付けに時間がかかる」(26.1%)という、家事の負担増加や時間の制約を気にする傾向が見られました。
次に、「フードジャー」について聞いたところ、「お弁当箱としてフードジャーを利用している」と答えた人は49.6%で、「フードジャーを利用する理由」としては、「汁物も入れられるため」(61.1%)や「一品で成立する」(31.6%)などが上位に挙げられました。
また、「フードジャーによく入れているもの」については「スープ」(51.7%)、「炒飯」(30.3%)、「カレー/シチュー」(29.9%)などが挙げられました。さらに、「今後の活用法」についても、「スープ」(45.3%)のほかに「パスタ」(40.6%)や「冷たい食べ物」(19.2%)も支持されており、残暑が長引く見込みのため、10月頃までは保冷ニーズが高まっていることがうかがえる結果となりました。
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【出典】
▽タイガー魔法瓶/フードジャーとお弁当作りに関する意識調査