幼稚園時代の先生からの誕生日ハガキ/茜さん(@akaneshibagaki)提供
幼稚園時代の先生からの誕生日ハガキ/茜さん(@akaneshibagaki)提供

「あかねちゃん、43才のおたんじょうびおめでとう」

芝垣茜さん(@akaneshibagaki)のもとに届いたのは、幼稚園時代の先生からの誕生日ハガキ。在園当時から40年間、毎年欠かさず届き続けているといいます。

カラフルなペンで年齢が大きく書かれたハガキをThreadsに投稿すると、「幼稚園のときの“〇歳のお誕生日おめでとう!”のノリですね」「先生にとってはいつまでもかわいい園児なのかもしれませんね」など、温かいコメントが寄せられました。

茜さんのもとに先生からハガキが届くようになったのは、幼稚園に通っていたころ。それ以来、40年間一度も途切れることなく誕生日ハガキが届き続けています。やがて茜さん自身も年賀状や暑中見舞いを出すようになり、互いに近況を伝え合う関係になったそうです。

迎えた今年の誕生日にも、先生から届いたハガキには大きく「43才」の文字。

「そんなにはっきり年齢書かなくても~(笑)」と思いつつも、子どものころに戻ったようでうれしかったといいます。

「大人になると年齢を祝ってもらう機会は減りますが、この43才も楽しもうという前向きな気持ちになれました」と話しました。

幼稚園時代を振り返り、「先生はとても優しく、時には厳しく接してくれる存在で、仲良しの友達と2人で一緒に叱られたことも覚えています」と話す茜さん。

当時20代だった先生は在園中に結婚し、クラス全員を結婚式に招待してくれたといい、「私にとって初めての結婚式参列で、今も印象に残っています」と振り返ります。

卒園して40年。メールやSNSが主流のいまも、先生は毎年手書きのハガキを送り続けています。茜さん自身も友人やお世話になった人へ暑中見舞いやカードを送る習慣があり、それは先生の影響だといいます。

「切手代や時間を考えると非効率かもしれませんが、手書きには打ち込んだ文字にはない力があります。書いてくださっているときの顔を思い浮かべられるし、人柄まで感じられるんです」

先生と直接会ったのは、大学生のころに開いた小さな個展に来てくれたときが最後。すでに20年が経ちますが、それでも毎年ハガキは欠かさず届いているといいます。

現在、茜さんは読書感想文教室を主宰し、子どもたちと関わる活動をしています。そこでは「去年も来てくれた子がまた参加してくれると、本当に嬉しい」と感じることも多いといいます。「数年のやりとりでも感慨深いのに、40年間も気にかけてくださっている先生には感謝しかありません」と語りました。