資産運用が積極的な人ほど、年間の旅行回数が多い ※画像はイメージです(Monster Ztudio/stock.adobe.com)
資産運用が積極的な人ほど、年間の旅行回数が多い ※画像はイメージです(Monster Ztudio/stock.adobe.com)

資産運用サービス『Funds(ファンズ)』を提供するファンズ株式会社(東京都渋谷区)は、このほど「旅と資産運用」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、資産運用が積極的な人の年間の旅行回数は消極的な人よりも3倍弱多く、遠方に旅をしていることがわかりました。

調査は、JALおよび同サービスのメルマガ登録者3524人を対象として、2025年8月にインターネットで実施されました。

なお、本記事では「資産運用積極層」は投資中の金融商品4個以上かつ運用額が1500万円以上、「資産運用消極層」は投資中の金融商品3個以下かつ運用額1500万円未満と定義しています。

直近1年間の「旅行回数と資産運用の実施状況」を分析したところ、資産運用積極的層の旅行回数(中央値)は「年間4.0回」に対して、消極的層では「年間1.5回」となり、2.67倍の差が見られました。

また、「資産運用積極的層が好む旅先」としては、1位「北海道」、2位「イタリア」、3位「ハワイ」、4位「沖縄」、5位「フランス」となり、主に移動手段が飛行機を利用する場所が上位に挙げられました。

続けて、「旅行と資産運用額(中央値)」を分析したところ、「旅行積極層」の資産運用額(中央値)は「1250万円」であったのに対し、旅行消極層では「750万円」と、500万円(1.67倍)もの差がありました。

また、「旅行積極層(年間の旅行回数が5回以上)が好む金融商品」については、1位「国内株式(日本の証券取引所に上場する企業の株式)」、2位「投資信託(ETF、REIT含む)、3位「クラウドファンディング」、4位「外国株式(海外の証券取引所に上場する企業の株式)」が人気を集めています。

さらに、「旅行積極層の金融資産構成」を調べたところ、「現金・預金」(29.4%)が最も多く、次いで「投資信託」(28.5%)、「国内株式・外国株式」(26.0%)が上位となり、旅行積極層は、預金に加えて、分散的に投資に取り組んでいることがうかがえました。

ちなみに、旅と資産運用の両方に積極的な層の「生活満足度のスコア(中央値)」は8.0ポイントとなった一方、両方に消極的な層では6.0ポイントと2.0ポイントの差が見られ、資産運用も旅も積極的な人ほど「幸福度」が高まる結果となりました。

これを年代別に見ると、10~20代が0.72ポイント、50代・60代では1.46ポイント、70代では1.73ポイントの差が見られ、年代が高くなるほど満足度の平均値の差が開いていく傾向が見られる結果となりました。

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これらの調査結果を踏まえて同社は、「”今を楽しむこと=旅”か”資産運用=未来に備えること”のどちらか一方だけではなく、両者に取り組んでいくと生活の満足度や幸福感は向上するのではないか」と考察しています。