室内に再現した飛行機内のインテリア。トレイテーブルに置いた機内食(画像提供:グロジー2ndさん)
室内に再現した飛行機内のインテリア。トレイテーブルに置いた機内食(画像提供:グロジー2ndさん)

「俺くらいの飛行機オタクになると、家の中に機内を作ることも可能になるわけでしてね」

そんなコメントとともに投稿された1枚の写真が、大きな注目を集めています。写っているのは、なんと室内に再現された飛行機のキャビン・インテリア。窓のついた胴体外板(スキン)、座席、非常口のサイン、JALのロゴマーク、キャビンアテンダントが座るジャンプシートまで揃い、細部まで本物そっくり。今にも乗客が搭乗してきそうなリアルさです。

この驚愕の光景に10万件超の“いいね”が集まり、「まさか自宅とは思わなかった」と感嘆の声が続出。Xユーザー・グロジー2ndさん(@gloji_2nd)に詳しいお話を伺いました。

■想像を超える“再現度”にネット騒然

ーー制作のきっかけや期間、部屋の広さを教えてください。

「飛行機が好きでいつでも乗りたいと思ったのと(航空券は高いので)、住んでみたいと思ったから。初めて座席を買ったのが2020年なので期間は5年くらい。部屋は2DKで機内は6畳で作っています」

ーー制作で苦労した点やこだわり、今後やりたいアップデートは?

「海外オークションで購入すると商品自体の値段は高くないのですが、大きな商品などは送料が商品の値段の数倍してしまうため金銭面で苦労しました。左一列の1人掛けの座席は、もともと右側の座席のような2人掛けだったんです。そのため、改造と掃除のためにアルミパイプを切断したり、部品を分解したり、経年劣化でネジ山がつぶれてしまうなど、根気のいる作業でした。こだわったのは、窓の外にテレビを置いて飛んでいるかのように映像を流せるようにしたことです。まだ細かい部分で付け足したいところはありますが、大きな部分だと頭上の荷物棚とエントリードアを付けたいです。予算や重量、配送の問題で難しい状況ではありますが、最終目標は航空会社で使っているような本物に近い機内を作ること。機外の窓の上に社名や色を塗れるくらいにしたいですね」

ーーふだんはどのように使っていますか。

「窓の後ろにテレビを置いてパソコンと繋ぎ、映像を流しています」

ーー投稿が大きな反響を呼んでいますが、どう受け止めていますか。

「見ず知らずの方々に作品を見ていただいて、率直な感想を聞けて本当に嬉しく思います。新たな視点や気づきを得られ、創作の励みになります。今後も本物のような機内を作っていきたいと思います」

ーー今後、制作してみたいものはありますか。

「機内が完成すればですが、コックピットも作ってみたいと思っています。部屋が狭いため、今は消極的ですが」

リプライには、この驚きの投稿に感嘆や称賛の声が相次ぎました。

「自宅でこれはすごい」
「すごいすごすぎる!」
「オタク版のキッザニア」
「コント番組の収録に使えそうな光景だ」
「オタク文化は日本の宝です。マジで素晴らしい」
「現実でどうぶつの森みたいなことしてるのすげぇよ」
「これを超えようと思ったら、もう飛行機に住むしか…」
「めっちゃ人生楽しんでる感あってこっちまで元気もらう」
「凝ってるなあこれ。こんな家一度で良いから訪れてみたいw」
「左右で違うウォールなのが素敵ですね! とくに非常口はアツイ」
「機内すぎて機内の写真やろって思ったら生活感ある壁がある...この人本物だぁ…(感激)」
「すごいよなあ。嘘やろ…と思ったら、よく見たら本当に壁の上の方は部屋だもんね。日本ていろいろな強者がいるんだなーと改めて」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)