自分より仕事をしていない人と同じ評価に不満が9割 ※画像はイメージです(Trickster*/stock.adobe.com)
自分より仕事をしていない人と同じ評価に不満が9割 ※画像はイメージです(Trickster*/stock.adobe.com)

「自分より仕事をしていない人と同じ評価だったことへの不満」に共感する社会人が9割近く--そんな調査結果がパーソルキャリア株式会社(東京都千代田区)が運営する調査機関『Job総研』による「人事評価の結果に関するリアル」に関する調査でわかりました。

調査は、同社が運営する匿名相談サービス『JobQ Town(ジョブキュータウン)』を利用する全国の20~50代の社会人男女731人を対象として、2025年10月にインターネットで実施されました。

調査の結果、全体の63.8%が「人事評価の結果と自己評価にギャップがあった」(とてもある15.2%、ある22.0%、どちらかといえばある26.6%)と回答。

年代別では20代が68.2%で最多となり、次いで30代が66.3%、50代が62.2%、40代が61.8%で続きました。

また、人事評価の結果に対して、「納得していない」(全く納得していない14.5%、納得していない10.3%、どちらかといえば納得していない16.0%)人が4割を占め、さらに「評価後の年収」についても「納得していない」(全く納得していない11.6%、納得していない11.1%、どちらかといえば納得していない18.3%)人が約4割となり、以下のようなコメントが寄せられました。

▽仕事をしない同期と同じ年収なのが納得いかない時がある
▽定性評価(協調性・主体性など)がフワっとしていて納得しづらい
▽人事評価の結果に対して処遇にほとんど差がつかず、納得感に乏しいものだった
▽評価が決まった後にフィードバックという形で面談があるため、納得感が低い
▽それほどやっていない人が自分と同じ評価をもらっているのを聞くと納得がいかない
▽結局、人が人を評価するので感情と結果にギャップが生まれて納得しないことがあると感じる
▽上司の機嫌取りが上手な人は、仕事ができなくても良い評価をもらっているのが納得できない

そこで、「自分より仕事をしていない人と同じ評価だったことへの不満」についての共感度を聞いたところ、「共感する」が実に87.5%を占め、「共感しない」は12.5%にとどまりました。

「不満に共感する」割合を年代別でみると、特に20代(90.9%)で多くなり、次いで50代が87.5%、40代が86.0%、30代が81.3%で続き、単なる不満だけではなく、“努力が報われない”という心理的な疲弊や構造的な問題が浮き彫りになりました。

【給与に対して】
▽生産性が高い低い関係ない給料にモヤっとしました
▽休職者の分も追加人員なしで乗り切ったのにプラス評価してもらえず同じ評価だった
▽自分よりグレードの高い先輩が全く仕事していないのに、給料は約1.5倍…納得いきません

【同僚に対して】
▽自分の半分ほどのタスクしかない同期と昇進スピードが同じなのが納得いかない
▽顧客対応でかなり神経を使っていたが裏方の同僚と同評価。プレッシャーの差を考慮してほしかった
▽自分よりはたらいていない同期に成果が出しやすいタスクが回って評価につながるのがモヤっとする
▽仕事が終わらずとも定時上がりの人のフォローをしているのにチーム一律評価にされて納得しない

【先輩に対して】
▽年功序列文化が根強く残っているため、先輩より実力を付けても評価に反映されない
▽先輩の仕事を代わりに対応していたのに同じ評価。一緒に仕事をする理由がなくなり転職した

調査結果を踏まえて同機関は、「評価が給与や昇進に反映されない状況では、『頑張っても意味がない』という諦めの感情が生まれやすく、離職や生産性の低下につながることも考えられる」と指摘。

その上で「成果や努力を公正に評価するためには、数字だけでなくプロセスや貢献度を多面的に捉える視点と、それらを正しく評価する仕組みが欠かせず、『個を尊重した評価』への転換が今の時代に求められるのではないか」と考察しています。