スポーツ用品国内最大手のアシックス(神戸市中央区)は22日、2026年4月入社の大学卒社員について、初任給を3万円増の33万円にすると明らかにした。引き上げは3年連続。3年前の23年に比べて約1・5倍に増え、兵庫県内に本社を置く企業では最高水準となる。
優秀な人材の獲得やエンゲージメント(働きがい)の向上を狙う。大学院修士課程修了も3万円増の35万円とする。23年は大卒22万2千円、大学院修了が23万5千円だった。
同社によると23年以降、新卒社員の離職率は0%という。堀込岳史常務執行役員は「好業績のほか、初任給の引き上げも一因と考えている。上の年代の給与も上げており、会社全体のエンゲージメントが高まっている」と話す。
同社は、ランニングシューズや独自ブランド「オニツカタイガー」の販売が国内外で伸びている。好業績を受け、金融機関や総合商社、外資系企業を狙う学生が志望するケースも増加傾向という。
アシックスは26年までの中期経営計画に「業界最高水準の報酬体系を達成する」と目標を明示。一定の利益が出た際には社員に賞与として分配するなど、改革を進めてきた。今年からは入社3~5年目の若手を対象に、半年間の海外派遣を開始。インドやブラジルなど8カ国の拠点に14人を送る。
堀込氏は「まだ道半ば。初任給の引き上げに加え、グローバルな人事制度を整備して海外の優秀な人材を獲得したい」と話した。(大盛周平)























