高価なものを買ったのに「もったいなくて使えない」としまい込んでしまうことは多いでしょう。Instagramで日々の気づきやライフハックを投稿している増田さんの『コンフォート原則』の考え方が多くの共感を集めています。
増田さんが紹介するコンフォート原則とは、「長く使うものや頻繁に使うものにお金をかけよう」という考え方です。毎日何時間も座る椅子や、何度も身につける下着などは、多少値段が高くても気に入ったものを選ぶ方が、生活の快適さが大きく変わるといいます。
一方、年に数回しか使わないお出かけ用のバッグや、たまにしか使わない家電ほど高価な商品を選んでしまいがちです。しかし、こうしたアイテムこそ「安いもので十分」と増田さんは話します。
一見当たり前のように思えるかもしれませんが、人はつい逆をやってしまいがちです。毎日履く靴がボロボロのまま使い続けたり、ほとんど使わないデジカメを高額なモデルを買ってしまったりと、心当たりがある人も多いはずです。そんな人たちに向け、増田さんは「毎日使う物だからこそ快適度を上げるために投資した方が良い」と伝えます。
さらにこの考えは“もの”に限らず、人間関係にも当てはまるのではと感じているそうです。長い時間をともに過ごす家族や友人こそ、丁寧に接するべき存在。「身近な人に優しくすることが、自分の快適さにもつながる」と語るのでした。
読者からは「教科書に載せるべき」「何度も見返したいくらい刺さりました」など、多くの反響が寄せられています。そこで同作について、作者の増田さんに詳しく話を聞きました。
■冷静になって考えるといらないなあ
ー増田さんはどのようなきっかけで「コンフォート原則」を知ったのでしょうか。
はっきり覚えていないのですが、何かのネットの記事かSNSだったと思います。
ー人にも当てはまると感じたのはなぜだったのでしょうか?
コンフォート原則について考えているときに、そういえば人にも当てはまるなあと思ったのがきっかけでした。
ー「これは高価でなくても十分」と思うものにはどんな基準がありますか?
私は、たまにしか使わない新しいカメラをすぐに買ってしまおうとするのですが、冷静になって考えるといらないなあと…。ユーチューブの動画で新製品を見ているとつい欲しくなってしまうので、買う前に期間を設けるのがいいと思います。
(海川 まこと/漫画収集家)
























