4人に1人が「毎月の貯蓄ゼロ」 ※画像はイメージです(mapo/stock.adobe.com)
4人に1人が「毎月の貯蓄ゼロ」 ※画像はイメージです(mapo/stock.adobe.com)

みなさんは、貯蓄をしていますか。株式会社アスマーク(東京都渋谷区)が実施した「2025年版 収入と貯蓄」に関する調査によると、この10年間で貯蓄総額が「100万円未満」の低貯蓄層が半減し、全体的な貯蓄額の底上げ傾向がみられた一方で、4人に1人が「毎月の貯蓄ゼロ」と回答したこともわかりました。

調査は、全国の20~50代の有職者(パートアルバイト除く)男女800人を対象として、2025年9月にインターネットで実施されました。

はじめに、「貯蓄総額(土地や株や資産など、現金ではない資産は除く)」を尋ねたところ、「100万円未満」の低貯蓄層は、2015年調査の25.3%から2025年では13.0%へと大幅に減少しており、貯蓄額の底上げ傾向がみられたものの、「わからない」を除くと依然として多い傾向にあることがわかりました。

一方で、「500~1000万円」(18.2%、2015年比4.2pt増)が年々増加傾向にあり、全体として資産形成が進んでいる実態がうかがえました。

また、「毎月の貯蓄額(ボーナス除く、1カ月あたりの平均)」については、「1~3万円未満」(19.0%)や「5~10万円未満」(16.9%)などが上位に挙がったものの、「月々の貯蓄はしていない」(24.8%、2021年比4.4pt増)が最も多くなり、物価高などの影響で収支の余裕がなくなっている可能性がうかがえます。

「貯蓄をしていない」と答えた割合を属性別に見ると、未婚層で30.8%と高い水準になったのに対して、20~30代の既婚男性は12.0%、20~30代の既婚女性では11.0%と低く、若年既婚層における貯蓄意識の高さが際立つ結果となりました。

次に、「貯蓄をする理由」を尋ねたところ、「老後資金のため」(56.6%)、「将来に不安があるから」(45.2%)、「貯蓄があると安心できるから」(43.0%)といった将来への備えや精神的な安定を求める意見が上位に挙がった一方、2021年調査との比較ではいずれの項目も10pt近く減少しており、消費や体験を目的とした「使うための貯蓄」へと意識が変化している可能性がうかがえます。

また、2025年調査に絞ってみると、「貯蓄があると安心できるから」(男性36.0%、女性50.2%)の回答において男女差が際立っており、女性のほうが14.2pt高くなり、なかでも、20~30代の既婚女性では56.2%と最も高くなっていることから、より将来への保障や安心感を求めている傾向が見られました。

最後に、「自身の収入に対する満足度」を尋ねたところ、「不満(不満+やや不満)」と答えた割合は、2015年調査の53.1%から、2025年調査では41.5%と改善傾向が見られた一方、「満足(満足+やや満足)」(24.1%)と答えた割合は、2015年比で0.4pt増加しており、現状の収入に納得していない人が多数派であることが明らかとなりました。

これを属性別で見ると、20~30代の既婚男性のみ「満足」(20.0%)が突出して高くなったのに対して、「不満」(10.0%)は際立って少なく、現状に満足している様子がうかがえた一方で、40~50代の未婚男性では「不満」(31.0%)が最も高く、全世代を通じて未婚層ほど不満寄りの回答が多い結果となりました。