生後3カ月。世界最小のニワトリ・ゴマちゃんが家族の一員に(画像提供:ぴいちょさん)
生後3カ月。世界最小のニワトリ・ゴマちゃんが家族の一員に(画像提供:ぴいちょさん)

「さっき少し旦那さんと電話した。『ニワトリごめんなさい』。真面目に謝ったのに、ニワトリごめんなさいというワードが少しずつじわじわきてしまい、耐えられず吹き出してしまった。同じく旦那さんも吹き出した。そりゃニワトリだもんね」

そんな告白を綴った投稿が、Threadsで3.5万件超の“いいね”を集める大反響を呼んでいます。投稿したのは、ぴいちょさん(@piiiichof.a)。2025年11月23日に、世界で最も小さいニワトリの品種として知られるマレーシア原産の「セラマ」を迎えていました。名前は「ゴマ」ちゃん。生後3カ月の、かわいらしいニワトリです。

当初は夫に秘密で迎えたため、3人の子どもと協力して部屋にかくまいながら過ごしてきたといいます。そんな8日間のドタバタ劇は国内にとどまらず、海外でも話題に。連日、ゴマちゃんの様子を見守る人が増え続け、現在は約4.9万人のフォロワーが日々の成長記録を楽しみに待つまでになりました。まるで1冊の絵本を読み終えたかのような変遷をたどったゴマちゃんとの出会い。どのような日々だったのでしょうか。

■出先で運命の出会い、小さなゴマちゃんを家族に

飼い主さんは、夫、子ども3人の5人家族。ゴマちゃんと出会ったのは、Threadsへの投稿の前日のことでした。長女と出かけた先で、愛くるしいゴマちゃんと出会ったのです。

「出会った瞬間、運命を感じました」

これまでニワトリを飼育した経験はなかったものの、大きく心をひかれたといいます。

「小学生の頃、鳥好きの母がセキセイインコをつがいでお迎えしていて、たくさんの鳥たちと過ごしました。私も自然と鳥が大好きになったんです」

初投稿には、ゴマちゃんが手のひらにのって、きょとんとした表情を浮かべる写真とともに、「旦那さんに内緒でお迎えしました。息子の部屋にいます。爆音でピヨピヨ鳴いてますが、1日目は無事乗り切れそうです。さぁ、いつ気づくのか」とのコメントが添えられています。

夫に秘密にした理由については、こう明かしています。

「反対するだろうとは思いましたが、これまでの経験から、かわいがってくれることもわかっていました。いくら内緒にしても、ひとつ屋根の下ですから、見つかるのは時間の問題。それまでの過程を、子どもたちとドキドキしながら過ごしてみようと思ったんです」

こうしてゴマちゃんを連れて帰宅。子どもたちと協力しながら、秘密の生活がスタートしました。

■ゴマちゃんの“鳴き呼び”炸裂、ひやひやする日々

まず悩んだのは、どの部屋で過ごしてもらうかという点でした。

「夫があまり足を運ばない2階にある次男の部屋にケージを設置。鳴き声がリビングまで聞こえてしまうときは、アレクサ(※)に音楽を流してもらい、鳴き声をかき消していました」

驚いたのは、ゴマちゃんがとても寂しがりな性格だったことです。

「人の姿が見えなくなると、この世の終わりみたいに鳴いて、ケージをつついて大騒ぎするんです。そのため、子どもたちと協力して、常に誰かがそばにいるようにしました。あとは、あちこちに排泄してしまうのも大変でしたね」

(※Amazonが開発したAI音声アシスタント)

■「バレた!」長女から緊急連絡、夫の反応は?

お迎えから1週間ほどが経ったある日、飼い主さんは出先で長女から連絡を受けました。

「ばれたよ。ごま。機嫌悪い」

どうやら、息子の部屋を訪れた夫がケージに気づき、「え、ニワトリ!?」と発見されたようです。

「帰るのが恐怖です。あと1時間ほどで帰宅します。犬猫でもなく、ハムスターでもなく、ニワトリを見つけた旦那の気持ちはどうなんだろう」

そう投稿した飼い主さん。当時の心境について、次のように明かしています。

「遅かれ早かれ気づかれるだろうと覚悟はしていたので、『今日か』と冷静に受け止めました。あとは謝るのみ。意を決して電話をかけました」

当時のやり取りは、こんな様子だったそうです。

夫「もしもし」
妻「……ニワトリごめんなさい」
夫妻「……」
妻「………(ブフォ!)」
夫「(ブフォ!)」

笑いが止まらない中、夫は「世話や掃除は誰がするの? ニオイがするなら嫌」と本音もポツリ。飼い主さんは「想定外の“ニワトリ”だったことで意表を突かれたのと、ゴマのかわいらしさもあって、怒る気持ちが半減したようです」と振り返ります。

■夫がゴマちゃんに気づかなかった理由

こうして、長いようで短いゴマちゃんとの秘密の生活は幕を閉じました。これにともない、投稿には「旦那さんは、なぜ鳴き声に気づかなかったんだろう?」という声も寄せられました。飼い主さんが確認したところによると--

「夫によると『高音が聞こえない』そうです。2階でゴマが爆音で鳴いているとき、リビングのテレビの音を消しても、子どもたちは聞こえているのに、夫だけ聞こえていませんでした」

仕事柄、大きな音にさらされることが多く、聴力検査に引っかかることもあるそうですが、日常生活に支障はないとのことです。

「モスキート音が聞こえないのは知っていましたが、ピヨピヨも同じ分類だったことに驚きました」

■“パパっ子”になったゴマちゃん、家族の愛を受けて成長中

今では、すっかり夫に懐いているゴマちゃん。夫の手にのってなでられ、ご機嫌な毎日を過ごしています。リビングで過ごす時間も増え、家族の誰かの上にのって、のんびりとくつろぐ姿が日常になりました。

まだ性別は不明ですが、体重も増え、順調に成長しています。

「世界最小のニワトリなので、大きくなっても500グラムくらい。これからが楽しみです」

ゴマちゃんとの生活を通して、飼い主さんは動物と暮らす覚悟について、こう綴っています。

「動物を迎えるということは、毎日の世話や掃除、病気やケガの費用など、時間とお金の責任を最後まで背負うこと。思い通りにならなくても、体調が悪くても忙しくても、すべて自分で世話をして、愛し続けられるか。特にニワトリは、鳴き声やニオイ、排泄なども含め、それに耐えられる覚悟と責任が必要ですね」

当のゴマちゃんは、「ピヨピヨ」から「キュピキュピ」、ときどき「コッコ」と、日に日にニワトリらしい声に変化中。

「ゴマはとても穏やかで、今も変わらず寂しがりや。家族みんなのことが大好きで、そばに誰かいるとすぐ上にのってきて、歩き回ったり、座り込んでは眠ったり。とにかく人のそばから離れない。そんなゴマに、家族みんなすっかりメロメロです」

飼い主さんは、現在もゴマちゃんの成長をThreadsに投稿中。優しい家族に囲まれ、のびのびと過ごすゴマちゃんの日常の様子も動画で見ることができます。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)