沖縄県那覇市で「こにし動物病院」を夫婦で営む、獣医師でヒーラーのDr.Kittyさんが2026年2月「猫ラブ あの子の気持ちがもっとわかる本」(きずな出版)を出版した。医療現場で培った観察力や行動学、心の共鳴の視点から猫の気持ちを読み解き、飼い主がどう接するのがいいかなどをわかりやすく解説。愛猫家の間で注目を集めている。
「じーっと見つめてくるとき、ほんとは何を伝えたいの?」「しっぽの先だけパタパタしてるのは、イライラしてる?」「ふみふみしてるときって、どんな気持ち?」など、猫を飼っている人なら誰でも遭遇したことのある表情、しぐさ、行動など60の事例を紹介。それぞれの状況での猫の気持ちなどがわかりやすく解説されている。5匹の愛猫と暮らすDr.Kittyさんに、著書について話を聞いた。
-今回『猫ラブ』を執筆しようと思ったきっかけは何でしょうか?
Dr.Kitty(以下同) 獣医師として虐待された動物を診てきた体験から、動物虐待をなくすには「人の心を癒すことが大切」と考え、ヒーラーとして瞑想などのヒーリング、コーチング、カウンセリング活動を始めました。直接お会いできる方には限りがあり、本を通してより多くの方に癒しを届けたいと考えたのが、この本を書くきっかけでした。 自由気ままな猫を愛する猫好きの方たちは、相手の気持ちや立場を尊重できる土台があると思います。その「相手を尊重する気持ち」を、愛猫から人間同士へと広げていきたい、との思いが根底にあります。
-先生のもとには5匹の愛猫がいるそうですね。猫たちも執筆のサポートしてくれたとか?
現在、保護猫4匹とブリーダーさんから迎えた子の計5匹と一緒に暮らしています。じっと見つめてくる、目線をそらす、ゆっくり瞬きするなど、本に登場する60の事例は、我が家の猫たちをはじめ、これまで関わってきたすべての猫たちを思い出しながら書きました。執筆中は、パソコンや膝の上に乗ってきたり、ゲラや見本が宅急便で届いた時なんか、箱を目がけて突進してきたり(笑)。院長の夫とともに私を支えてくれました。ゴロゴロ音やふみふみ、お尻で椅子を温めてくれる数々のサポートには特に励まされました(笑)。
-言葉を話さない猫は、どのようにして私たちに気持ちを伝えているのでしょうか?
目線、表情、しぐさ、行動、鳴き声など全身を使って伝えています。本の中ではその「気持ちを伝えているサイン」について詳しく解説しています。
-猫の行動はよく「気まぐれ」「ツンデレ」とも言われますね。
猫は今の自分の気持ちを正直に表現しているだけなのです。 私たち人間も、周りに合わせすぎず、自分の気持ちを大切にしながら他者と関わることができれば、ストレスを抱え込まずに済みます。「自分の本音を問い直しても良い」ということを、猫はその生きざまを通して教えてくれていると感じます。
-本の中で「猫の気持ちを知ることは、あなた自身の心を見つめること」と書かれていますが、どういう意味ですか?
猫の気持ちを知りたいと考える人は、相手の気持ちを理解したいという優しい気持ちを持っていると思うんです。そのときどきの猫の気持ちがわかれば、「そうだったんだ」「やっぱり~!」「じゃあ、もっとこうしよう」と自分の行動が変わります。飼い主さんが穏やかな気持ちでいると猫も安心して近寄ってきてくつろぐように、猫の行動はあなたの心の鏡です。あなたの在り方や優しい気持ちが伝わるからこそ、良い関係が築けると思うんです。
-最後に、猫と暮らす読者の方々へメッセージをお願いします。
猫を愛する人は、自分の気持ちも大切にしながら相手の立場を尊重し、温かく繋がることができる心優しい人だと思います。これは、争いの絶えない現代社会でとても必要とされているコミュニケーション力です。拙著を読んでいただき、ぜひ一緒にその素晴らしいコミュニケーションを広げていく仲間になってください。
(まいどなニュース特約・西松 宏)
























