希望退職制度に「メリット」を感じる理由は? ※画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com)
希望退職制度に「メリット」を感じる理由は? ※画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com)

株式会社マイナビ(東京都千代田区)は、このほど「ミドルシニアの希望退職」に関する意識調査の結果を発表しました。同調査によると、2025年に転職した40・50代の正社員の約2人に1人が希望退職制度に「メリット」を感じていることがわかりました。では、メリットの方が多いと思うのはどのような理由があるのでしょうか。

調査は、正社員として働いている40代~50代(ミドル)の男女のうち、2025年に転職した576人および従業員数3人以上の企業において、直近(2025年1~12月)に中途採用業務を担当し、「採用費用の管理・運用」に携わっている人事担当者1500人を対象として、2025年12月にインターネットで実施されました。

まず、企業の中途採用担当者に、2025年の「退職勧奨を伴う早期・希望退職制度(※)の募集実施有無」について聞いたところ、「募集した」企業は15.5%となりました。

従業員数別の実施率では、「301人以上」の企業が18.9%と最も高く、企業規模が小さいほど実施率が低くなっています。

(※)早期退職:従業員が定年前に自らの意思で退職すること。希望退職:企業が経営状況に応じて期間を限定して従業員の自主退職を募る制度。

次に、2025年に転職した40・50代の正社員に「希望退職は自分にとってメリットの方が多いと思いますか」と聞いたところ、「そう思う(計)」は48.2%で約半数となり、希望退職を肯定的に捉えている様子がうかがえました。

「メリットの方が多いと思う」理由としては、「自分に合う職場なのか、検討するチャンスになる」(49.3%)や「転職がしやすくなる」(38.5%)が上位となった一方、「メリットが多いとは思わない」理由では、「再就職先が見つからないリスクがある」(41.3%)が最多となり、希望退職を「自身の働き方や職場適合を見直す機会」として前向きに捉えているものの、「再就職先が見つからない不安」を抱える人が一定数いることがわかりました。

また、「キャリアの方向性が明確である」と答えた割合を希望退職の捉えかた別に見ると、希望退職を前向きに捉えている層の58.2%に対して、前向きに捉えていない層では38.8%と、19.5ptの差が見られました。

さらに、「転職に対する考え方」について、「今回の転職で理想のキャリアに近づけたと感じている」と答えた割合は、希望退職を前向きに捉えている層が51.8%だったのに対して、前向きに捉えていない層では25.1%と、26.7ptの差が見られ、希望退職を前向きに捉えている層は、キャリアの方向性を明確に持ち、転職を理想のキャリアに向けた手段と考えている可能性がうかがえる結果となりました。