「あなたのアカウントでモバイルバッテリーを取り出してほしい」に要注意 ※画像はイメージです(pasta/photoAC)
「あなたのアカウントでモバイルバッテリーを取り出してほしい」に要注意 ※画像はイメージです(pasta/photoAC)

会社員のAさんは、地下鉄の駅で見知らぬ女性から声をかけられました。

「スマホの充電が切れてしまって、自分ではレンタルの操作ができないんです。現金でお渡しするので、代わりにモバイルバッテリーを借りてもらえませんか」

女性は急いでいる様子で、これから電車に乗るところだといいます。目的地の駅にも返却スポットがあるため、電車を降りたらすぐに返却すると説明しました。

Aさんは少し迷いましたが、女性が本当に困っているように見えたうえ、レンタル代として1000円を渡そうとしたため、自分のアカウントでバッテリーを借りて手渡しました。

ところが、その日の夜になってもAさんのもとに返却完了の通知は届きません。翌日以降もアプリ上では貸し出し中のままで、数日たっても返却された形跡はありませんでした。

Aさんが利用したレンタルサービスでは、一定期間返却されない場合、紛失扱いとなり、弁償費用が発生します。結局、バッテリーは返却されず、Aさんは数千円を支払うことになりました。

不審に思ってSNSで調べると、同じように見知らぬ人から「代わりに借りてほしい」と頼まれ、返却されず困ったという投稿が複数見つかりました。

では、駅などで「あなたのアカウントでモバイルバッテリーを借りてほしい」と頼まれた場合、どのように対応すればよいのでしょうか。また、自分のアカウントで借りたバッテリーを他人に渡すこと自体に問題はないのでしょうか。

モバイルバッテリーシェアリングサービス「CHARGESPOT」を運営する、株式会社INFORICHの広報担当者に話を聞きました。

■もし代理レンタルを頼まれても毅然と断るように

-自分以外の人間にモバイルバッテリーを貸す目的でレンタルする行為は、利用規約上問題ないのでしょうか。

CHARGESPOTの利用規約におきましては、会員登録されたアカウントおよび決済情報は会員ご本人のみが利用するものと定めております。したがって、会員本人以外の第三者のために代理でレンタルをおこなう行為(又貸し行為)は規約違反に該当いたします。

これらに起因するトラブルや損害につきましては、規約上、アカウントを保有する会員様ご自身の管理責任となる位置づけでございます。

-もしAさんのケースのように相手が返却しなかった場合、生じた請求はどうなるのでしょうか。救済措置などはありますか?

利用規約上は、アカウント保有者様にレンタル費用および紛失時の違約金をご負担いただくのが原則となります。

しかしながら、万が一トラブル等に巻き込まれた申告があった場合は、個別の事情や被害の状況を詳しく確認させていただいたうえで、状況に応じた適切な対応を検討・実施しております。

-Aさんのように「お金渡すから代わりにレンタルして」と頼まれた場合、どう対応するのが正解ですか。

見知らぬ第三者から「代わりに借りてほしい」などと頼まれた場合は、犯罪やトラブルに巻き込まれるリスクが非常に高いため、毅然とお断りいただくようお願いいたします。

街頭等でお困りの方に遭遇された際は、ご自身のアカウントで代理レンタルをおこなうのではなく、該当サービスの利用方法(アプリの登録や利用手順など)をご案内いただくか、駅係員や警察等への相談を促すといったご対応を心がけていただけますようお願い申し上げます。

◆株式会社INFORICH
ロケーション×テクノロジーのパイオニアとして、モバイルバッテリーシェアリングサービス『CHARGESPOT』を展開中。日本全国に6万台近くのレンタルスポットを設置しており、シェアNo.1の実績を誇る。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)