ケンカを売られたら買う!(あやっとそんさん提供)
ケンカを売られたら買う!(あやっとそんさん提供)

子どもが新しい環境に慣れるまで、親が思っている以上に子どもは大きなストレスを抱えていることがあります。特に小学校入学は生活が大きく変わる節目。親としては子どもの変化に戸惑い「このままで大丈夫なのだろうか」と悩んでしまうことも少なくありません。そんな新1年生になる兄とその妹のやり取りを描いた、あやっとそんさんの作品『妹は、わかっている』がInstagramで共感を集めています。

それは、今年小学1年生になった息子・まるくんの入学後に起きた出来事です。入学前の3月は毎日のように小学校へ行くことを楽しみにしていたまるくんですが、実際に学校生活が始まると、新しい環境に疲れ切っていました。

そのストレスの矛先は、次第に妹のむぎちゃんへ向かい、兄妹げんかが増えてしまいます。この問題について夫婦で話し合ったものの、これといった解決策は見つからず「新生活は誰でも疲れるものだから、もう少し様子を見よう」と見守ることにします。

それからしばらく経った6月、授業参観の後に作者はむぎちゃんと2人でお寿司屋さんへランチに出かけます。そこでむぎちゃんに、まるくんの最近の態度についてどう思っているか聞いてみました。するとむぎちゃんは「だいじょうぶよママ」と言い、続けてまるくんが学校で疲れていることは理解しているし、兄妹がお互いを好きでいることも分かっていると語ります。そのまっすぐな言葉に作者は思わず涙を流して感動するのでした。

読者からは「それは涙腺が崩壊しますね...」「兄弟愛ってこういうことを言うんですねきっと」などの声があがっています。そんな同作について、作者のあやっとそんさんに話を聞きました。

■4歳妹の言葉に気づかされた兄への思い

ー小学校入学後のまるくんの変化を見ていた当時は、どのようなお気持ちでしたか?

 私も夫も娘も戸惑いました。保育園に慣れるまで一年かかった過去があるのである程度は覚悟していたんですが、思わぬ方向に荒れたなぁ、と(笑)。娘のケアはしつつ、これも心の成長の過程かなと夫と話していました。

ーむぎちゃんの気持ちを聞いた時どのように感じましたか?

まだ4歳でしたし、のほほんとして甘えんぼな子なので、まさかそこまで兄の変化を受け止めているとは思わずびっくりしました。そしてその気持ちを私にしっかり伝えてくれて、娘なりに兄を理解してくれているんだと思えて嬉しかったです。本当にお兄ちゃんが好きなんだな~とも思いました。

ーその後、まるくんの様子はいかがでしょうか?

まるなりに力の抜き方が分かってきたのか、だいぶ落ち着きを取り戻しました。すっかりザ・小学生男子!という感じで、毎日笑わせてもらってます(笑)。休み時間は友だちと遊んだり、一人になりたい時は図書室で本を読んだりしているらしくて、そういう話を聞くと少し安心します。夏休みは「宿題が嫌だ~」と言っていますが、私は毎日の学童弁当に怯えています…。

(海川 まこと/漫画収集家)