熊 ※画像はイメージです(Piotr Krzeslak/stock.adobe.com)
熊 ※画像はイメージです(Piotr Krzeslak/stock.adobe.com)

各地でクマが出没し、被害が相次いでいる昨今。環境省によれば2026年4~7月の全国のクマによる人身被害者数は速報値で53人で、過去最悪のペースとなった前年同期とほぼ同水準で推移している。そんな中、恐怖にかられるあまりに起きたちょっと恥ずかしいエピソードが話題だ。

「先日、出張先で日が落ちてからウォーキングしてたら、これと遭遇。『クマだ…たしかに出没情報あった。でもこんな市街地に…いや現実をみろ、いまは冷静になれ…背中を向けたらだめだ』と考えつつ後退りしながら隙を見ていたのだが、そこに自転車で通りかかるおじいさん。『慌てさせたらまずい』と、手で合図しながら冷静に静かな声で『気をつけてください、クマです』と伝えたら『あんた、それ岩だよ』と…」

と自身の体験を紹介したのはMT(TC講座運営、C&F協会の人)さん(@Mocherin)。

草むらに鎮座する黒い岩…けっこうなサイズ感なので、たしかに遠目にはクマに見えなくもない。「久しぶりに刹那死を覚悟したが、それ以上に恥ずかしさで死にそうになった」と自嘲するMTさんにお話を聞いた。

ーーこの岩に出会った場所は?

MT:岩があったのは、加茂駅近くにある木津川市役所加茂支所(京都府木津川市)の前です。私はこの地域の地元住民ではないため、クマの出没状況について詳しく把握しているわけではありません。ただ、近所のスーパーでは「動物出没注意」という張り紙を見かけましたし、昨年には、(木津川市)加茂町内で「クマらしきものを目撃した」という掲示も見たことがありました。

そのため、「この辺りには本当にクマが出る可能性があるんだ」と思っていたところ、暗がりの中でこの石を見つけたので、余計に熊だと思い込んでしまいました。

ーー「それ岩だよ」と言われた際のご感想を。

MT:正直なところ、「いやいや、まさか」と、すぐには信じられませんでした。しかし、改めてよく見てみると、確かに岩でした。クマではなかったので命の危険はありませんでしたが、その分、ものすごく恥ずかしかったです。

投稿にも書きましたが、「クマでなくて死なずに済んだものの、今度は恥ずかしさで死にそうになった」というのが率直な感想です(笑)。

ーーご投稿に対し大きな反響がありました。

MT:本当に多くの方から反応やメッセージをいただき、驚きました。「これはクマに見える」と言ってくださる方もいれば、「どう見ても岩にしか見えない」という方もいて、人によって見え方はずいぶん違うものだなと感じました。

一方で、「実際にクマだった可能性もあるのだから、慎重に行動したこと自体は間違いではない」「備えるに越したことはない」と言ってくださる方も多く、私も本当にそのとおりだと思います。今回は岩だったので笑い話になりましたが、各地でクマの被害に遭われている方や、不安を抱えながら生活されている方もいらっしゃると思います。どうか皆さんも、クマの出没する可能性がある地域では、十分に気をつけていただければと思います。

◇ ◇

SNSユーザー達から
「結果が岩でも、これは危機管理のうちだと思います ご無事で何よりでした 」
「なんでこんなとこに岩置いてあんねん!!!!!って思いたくなりますねw岩でよかった。」
「北海道ツーリング中に前方にある切り株を親子のクマに見えてビビった事あります。道中の看板でも『ヒグマ 多発地帯』と書いてましたので余計」
など数々の驚きの声や共感の声が寄せられた今回の投稿。昨今の状況を鑑みると、クマに対する注意は過敏なくらいでちょうどなのかもしれない。

なおMTさんが主宰する一般社団法人C&F協会では、「TRUE COMMUNICATION Japan」という、対人関係と自己理解をテーマにしたコミュニケーション講座を運営している。「自分自身の特徴や相手との違いを知り、その違いを対立の原因にするのではなく、よりよい関係づくりに活かしていくための講座」ということで、個人向けの講座のほか、医療・福祉・教育・企業などでも研修を行っているので、ご興味ある方はぜひホームページをチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)