猛暑が続く夏場、自宅の庭や敷地の雑草対策に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。暮らしの困りごとを解決するマッチングプラットフォーム『セーフリー』を運営する株式会社SAFELY(東京都渋谷区)が実施した「夏の草刈り・庭の手入れ」に関する実態調査によると、約4人に3人が夏の草刈り中に「体調不良」を経験しているにもかかわらず、8割以上が「今年も無理してでも自分でやる」と回答している危険な実態が浮かび上がってきました。
調査は、自宅の庭や敷地の草刈り・草むしりを自分で行ったことがある全国男女1000人を対象として、2026年7月にインターネットで実施されました。
夏の庭仕事は、実は熱中症リスクが非常に高い作業のひとつです。炎天下での長時間作業、地面からの照り返し、しゃがみ姿勢の連続。こうした条件が重なるため、「ちょっとした庭の手入れ」のつもりが、思わぬ体調不良につながるケースは少なくありません。
実際に草刈り作業中の死亡事例も報告されています。農林水産省関東農政局の資料によれば、7月某日、水田畦畔の草刈り中の70代男性が意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認されました。当日の気温は34.4度を記録しており、作業中に体調が急変したものと推定されています。
本調査においても、「夏場に草刈りや草むしりをした際、体調に異変を感じたことがある」とした人は76.1%にのぼりました。
「具体的な症状」としては、「めまい・立ちくらみ」(51.8%)や「体のだるさ・疲労感」(51.4%)、「過剰な発汗」(48.6%)など、いずれも熱中症の初期症状が上位に挙がりました。
また、本調査の回答者の中には、作業中に倒れて実際に救急搬送された経験を持つ人も1人含まれており、命に関わるリスクが潜んでいることが分かります。
その一方で、体調不良を経験しながらも、全体の83.8%が「今年も無理してでも自分でやる(と思う)」と回答。
「熱中症が怖い」(27.0%)と恐怖を感じつつも作業を続けてしまう背景には、以下のような夏の庭仕事特有の危険要因があります。
▽直射日光と地表からの照り返し
日陰のない庭では体感温度が急上昇し、地面からの照り返しも加わることで気温以上の熱ストレスを受けます。
▽姿勢と運動量による体温上昇
中腰やしゃがみ姿勢の維持、草刈り機の操作は非常に体力を使います。激しい運動量により発汗と体温上昇が一気に進みます。
▽作業への集中で水分補給が後回しに
「あと少しで終わるから」と作業を優先してしまい、水分補給のタイミングを逃しがちになります。
自由記述でも、「これだけ暑くなると、外で作業することが命の危険に感じます」(50代女性)、「刈ってもすぐに元気に生えてくる。なぜこんな無駄なことを毎年しなければならないのかと泣きたくなります」(40代女性)「年齢を重ねてからは負担が段違い。少し作業しただけで汗が止まらず疲れが取れない」(60代男性)といった体力面・精神面・費用面における切実な声が寄せられました。
体力的な負担や熱中症リスクを感じながらも、なぜ多くの人は自分で作業を続けているのでしょうか。
まず、これまでに「草刈り・庭の手入れを業者に依頼した経験」について聞いたところ、「ない」と答えた人が84.5%にのぼりました。
「依頼したことがない理由」としては、「費用が高そう」(42.4%)、「自分でできると思っている」(35.4%)、「業者を探すのが面倒」(15.1%)が上位に挙がりました。
一方で、「条件次第では依頼したい」(48.0%)や「ぜひ依頼したい」(3.8%)など、約半数の人が業者依頼に前向きな意向を示しており、「実際にいくらかかるのかわからない」という不透明感が、利用を踏みとどまらせる最大の壁になっているようです。
■夏の庭仕事を安全に乗り切るために
夏の草刈りを安全に乗り切るためには、まず基本的な熱中症対策を徹底することが大切です。
・のどが渇く前にこまめに水分・塩分補給を行う
・15~30分に一度は日陰で休憩をとる
・気温が高くなる前の早朝や、日が傾いた夕方に作業する
・帽子やネッククーラー、長袖などで直射日光を防ぐ
また、体調に不安がある場合や傾斜地などの危険な場所は、「費用相場や口コミを確認した上でプロに頼る」ことも重要な選択肢です。
熱中症リスクが高まる猛暑の夏、無理をして体調を崩す前に「頑張りすぎない選択」を検討してみてはいかがでしょうか。
























