ふとしたときに「自分にはどんな仕事が向いているのだろう」と考えることがあるでしょう。実際にやってみて、得意なことや苦手なことにはじめて気づくこともあります。漫画家のはる華さんは、スキマ時間でのアルバイトでさまざまな仕事を体験しているようです。
そんなアルバイト体験を描いた作品『今日も知らない世界をのぞいてきた』が、Instagramに投稿されました。
作者はアルバイト求人アプリを使って、短期のアルバイトをおこなっていました。最初は、自宅から近い場所で都合の良い日程、未経験でもできそうな仕事という条件で選び、スーパーの総菜売り場で働くことに。「お弁当を作るのかな」と少しワクワクしながら現場へ向かうと、そこで待っていたのは想像とはまったく違う世界だったのです。
総菜は午前11時までに店頭へ並べなければならず、現場には常に緊張がはしっています。総菜の種類は多く、細かなルールもたくさんありますが、担当者は説明を早口で終えると、すぐに持ち場へ戻ってしまうのでした。
1人で作業する時間も長く、流れについていけないまま必死に手を動かします。それでも思うように進まず、「そんなんじゃ日が暮れる!」と注意されることもありました。
なんとか仕事を終えた後、作者は自分が盛り付けたカツカレーのことを思い出し、「もっときれいに、丁寧に盛り付けたかった」と考えます。その時、自分は"早く終わらせること"よりも、"美しく丁寧に仕上げること"にやりがいを感じるタイプなのだと気づいたのです。
そこで次に選んだのは、ホテルのビュッフェで仕込みをする仕事です。そこでも一定のスピードは求められますが、同じくらい盛り付けの美しさや丁寧さも大切にされる職場でした。すると作者の予想通り、その仕事は達成感があり、楽しいと感じられたのです。
同作について、作者のはる華さんに話を聞きました。
■自分に合っていた「スキマバイト」という働き方
ースキマバイトを始めようと思われたきっかけは何だったのでしょうか?
一時期は普通のアルバイトもやっていましたが、フリーランスで働いているため、締切が多い月などは休む時間もなく、心身ともに余裕がなくなってしまったので、自分で働く日を調整できるスキマバイトをしています。
ーお総菜売り場のお仕事で、一番「想像と違った」と感じたことは何でしたか?
聞ける人も周りにいない環境で、ひとりでたくさんの責任のある仕事をこなさなければいけなかったことです。
ー「自分は丁寧な仕事が好きなんだ」と気づいた瞬間は、ご自身の中でどのような感覚だったのでしょうか?
自分の新たな一面を発見して、スキマバイトでいろんな仕事をやることのメリットがひらめいた感覚でした
ーお総菜売り場では大変な経験をされたと思いますが、それでも「もうスキマバイトはやめよう」とは思わず、次の仕事に挑戦しようと思えたのはなぜだったのでしょうか?
大変だった反面、なかなかできない体験ができておもしろかった、という気持ちもありました。普段飽きっぽく、新しいことが好きなので、またスキマバイトをやってみたいという気持ちが強かったです。大変な仕事でも人間関係などのしがらみがなく、数時間の拘束だということも挑戦しやすい理由の一つでした。
ービュッフェの仕込みでは「この仕事は自分に合っている」と感じられたとのことですが、特にどんな瞬間にそう実感されたのでしょうか?
必要以上の仕事を求められず、一緒に働く方から過度の圧力をかけられず、穏やかな気持ちで黙々と淡々と作業に集中している瞬間です。
(海川 まこと/漫画収集家)
























