真の人見知りは2回目が本番(B.B軍曹さん提供)
真の人見知りは2回目が本番(B.B軍曹さん提供)

初対面の相手とは普通に会話できるのに、2回目に会ったときはなぜか緊張してしまうことがあるでしょう。そんな2度目の会話にまつわる悩みを描いたB.B軍曹さんの漫画『なぜかまた会いたくなる人の話し方』がInstagramに投稿されました。

それは作者が友人から「今度の食事会も来るよね?」と誘われたときのことです。この誘いに作者は快諾することができませんでした。理由は、作者が初対面の相手と話すときよりも2回目に会う人と話すときの方が苦手だったからです。

1回目に会ったときは「どうせ1度きり」と割り切れるため気楽に話せますが、その人ともう1度会うとなると、「前回と同じテンションで話せるだろうか」「会話が続かなかったらどうしよう」と急に不安になってしまうようです。

その悩みを帰宅後に夫へ打ち明けると、返ってきたのは「それは2度見知りだね」という聞きなじみのない言葉でした。

夫によると、初対面の会話は点ですが、2回目からはその点が線になると話します。そして会うたびに線は少しずつ伸び、その積み重ねが相手の印象になっていくというのです。だからこそ、初対面で無理に100点を取ろうとする必要はなく、「次につながる会話」を意識することのほうが大切なのだと話します。

では、どうすれば2回目の会話につなげられるのでしょうか。夫が教えてくれたのは、1回目の会話で、次に会うためのハシゴを作っておくという方法でした。たとえば、相手が楽しそうに話していたことを1つだけ覚えておき、次に会った時に「あれからどうなりましたか?」と近況を尋ねるだけ。それだけで「前に話したことを覚えてくれていたんだ」と相手はうれしく感じるのだそうです。

さらに夫は、また会いたくなる人は話し上手な人ではなく、自分の話を大事にしてくれる人と話します。その言葉に、作者は会話とは話す技術ではなく、相手への関心を伝えることなのだと気づかされたのでした。

同作について、作者のB.B軍曹さんに話を聞きました。

■「覚えていてくれた」で好印象

ーB.B軍曹さんが自身の2度見知りを意識するようになったのはいつからでしょうか?

初対面では意外と普通に話せるのに、「また今度」と約束し2回目あった瞬間から急に緊張することに気づきました(笑)「前回と同じテンションで話せるかな」「名前を間違えたらどうしよう」と、一人反省会とシミュレーションが始まるタイプというか。振り返ると、面白い人間を演じなきゃというプレッシャーによって、人見知りというより「関係性が続くこと」に緊張していたんだと思います。

ーこの考え方を聞いてから、「2度見知り」に対する気持ちは変わりましたか?

すごく楽になりました。「次は面白い話をしなきゃ」と思っていたのですが、実は大事なのは新しい話題ではなく、前回の続きを大切にすることだったんです。相手との会話を続きものだと思えるようになってから、2回目が苦でなくなりました!

ー実際に「前に話した〇〇、どうなりましたか?」と聞いてみて、印象的だった出来事はありますか?

「覚えてくれてたんですね!」と言っていただけることが本当に多いです。人は自分の話を上手に広げてもらうこと以上に、「覚えてもらえていた」という事実がうれしいんだなと実感しました。たった一言でも、「この人はちゃんと話を聞いてくれていたんだ」と伝わるので、それ以来仕事でもプライベートでもよく使っています。

(海川 まこと/漫画収集家)