キットカットを手に「我慢を重ねる受験生たちを励ましたかった」と振り返る男性=18日、福岡市
キットカットを手に「我慢を重ねる受験生たちを励ましたかった」と振り返る男性=18日、福岡市

 受験シーズン定番のお菓子といえば「キットカット」。「きっと勝つと」の語呂合わせで“お守り”として定着しているが、「受験生に最初に配り始めた人を知っています」という情報が、西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せられた。英国生まれのチョコレート菓子にまつわる験担ぎの源流に迫った。(西日本新聞社)

メッセージ入りのキットカット

 情報提供者は元学習塾教師の男性(61)=福岡県大野城市。「1997年に勤務先だった学習塾の平野校(同市)に新入社員として配属されたU先生が、98年1月の正月特訓で中学3年の受験生たちに『きっと勝とう。みんなで合格しよう』と配ったのが、キットカットが受験と結び付いた瞬間です」と証言する。