マンションなどの耐震設備の一つで、緩衝材の役割を果たす「構造スリット」が設計図面通りに設置されていない事例が、全国で相次いで発覚している。2005年3月の福岡沖地震の際も、スリットに不備があった福岡市内の複数のマンションで壁が崩れたり、柱に亀裂が入ったりするなどの被害が出た。マンションの欠陥に詳しい建築関係者は「具体的な欠陥が顕在化しないと住人が構造スリットの不備に気付くのは難しい。“氷山の一角”だ」と指摘する。(西日本新聞社)
■追及を阻む「補修責任10年」
関係者によると、同市博多区にある14階建てマンションでは、福岡沖地震で外壁や柱に多数の亀裂が発生。住人側の調査で、図面にある構造スリットが設置されていなかったことが分かった。住人側は建築会社などを提訴し、和解した。

























